「グリーンっ!!」 いくら男の人だって、不意打ちを食らえばね…。 「うわっ!?」 そりゃ、重力の働いているこの星じゃ、この条件の元なら、男の人が女の人に押し倒されるなんていう図も、そうないわけでもなくて…。 まぁつまり、あたしが思いっきり抱きついて、勢いあまってそのまま、グリーンを押し倒してしまったのだった…。 あたしをちゃんと、受け止めて 「…っつ………おまえなぁ…」 結構こういうことは日常茶飯事だ。 「…いった…っ…」 まずい、さすがに怒らせたかしら。 「…それはイヤ」 ここはジムの埃くさい書庫だ。 「……はぁ…ったく」 後悔して、心配するくらいなら、最初からやらなきゃいいのに。 「…ねぇ」 だから、 「あたしをちゃんと、受け止めてね…」 2007年10月30日&31日 Fin
ダーリンこと夏樹様とメールしてたら、姉さんって兄さんが押し倒す前に押し倒しそうだよねって話になって、そこで兄さんが押し倒し返すくらいの攻め気を見せてよ!!っと言い出して、あたしが勝手に萌えたのが始まりでございます(笑)阿呆だな。ここ最近こういう風に突発でネタが浮かび、がしがしと小説にしていくのが日課です。ここ3日間それをやり続けている。なんだこれ(笑)でも攻め兄さん解禁って感じで書いてて楽しいです。このままどんどん書くぞぉおおお。思いつく限りですが。こんな攻め兄さんばっかやるなら、撮りたいねぇとダーリンが申しているので、どれか撮るかもしれません。でもこれは、エロいよぉおお!!!ここまで露骨に単語を使ったのは初めてです。攻め兄さんはどうしてそんなエロいんだい!!(そんなことはありません)
いくら女の人だって、人一人の体重だもんね…。
それを思いっきりぶつけられれば…。
軽く頭と背中を打ったのか、痛みを感じているような顔で、あたしを軽く睨んだ。
「だーい好きっ」
そんな彼をものともしない。
彼の上にのっかったまま、すりすりと頬を摺り寄せ、笑顔で愛の言葉を押し付けた。
そしたら、
「…普通押し倒すか?!」
と、怒鳴られてしまう。
「えぇ、押し倒したのは不可抗力だよぉ」
勢いあまって押し倒すことなんて、そう珍しいことではない。
でも、それって、
「グリーンが弱いだけじゃない?」
そう言った途端、あたしの視界に映る世界は、床から天井へと一変する。
グリーンを押し倒したときよりも鈍い音と、軽い背中の痛みを感じながら。
「いい加減にしないと、このままヤるぞ…」
さっきよりも鋭く睨まれた。
いちお、睨みに負けずと真剣な眼差しで彼に返す。
いつ挑戦者が来るとも分からないこんなところで、ヤられるのはさすがにイヤだ…。
彼はあたしから退き、ゆっくり立ち上がる。
「…っ」
あたしも、ゆっくりと起き上がった。
そしたら、
「…っ…悪い…平気か?」
彼は慌ててあたしの前に膝を折り、あたしを心配げに見つめる。
「………っ…うん…平気…」
あたしは、その行動に一瞬驚くが、思わず嬉しくて微笑んでしまった。
でもそういう、彼の優しさが、少し、嬉しかった。
あたしはじっと、彼を見上げる。
「ん?」
彼はそっと、あたしの頭を撫でた。
「………抱きついて、いい?」
今度は、不意打ちじゃなくて、予告して抱きつこう。
「……はぁ……どうぞ?」
彼は一瞬困ったように笑うが、一息つくと、腕を軽く、広げてくれた。
「…っ…グリーン」
あたしはそっと、彼に抱きつく。
今度はちゃんと、彼の腕の中に包まれる。
こうしてやっと、受け入れられる。
「…今度から予告して抱きつくから……」
あとがき
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