そわそわそわ
竜也…
ちゃんと覚えてる?
忘れちゃやだよ? 私の素敵な王子様
あ〜ぁまさか忘れてる?
もう5限なんだけどなぁ…
竜也…
まさか覚えてない?
私の誕生日…
「どう? 水野」
そう言って悪友の明翔里が聞いてくる。
何だか怖いんですけど…
NOの答えを待ってるようで…
「見て分からない?」
「うんv」
絶対分かってて言ってるな…
「まだ」
「そうなの?」
「ん」
何だか嘲笑ってるみたいで…
なんとやら…
「水野…サッカー忙しいみたいだしね…」
そう言って遠い目で私を見る。
私のことをすっかり忘れてるとでも?
さすがに酷いなぁ…
「…がんばってね?」
そう言って余裕の顔で去っていった。
何よ…
悪口言っただけじゃない…
何のために来たのよ…
「竜也。今日部活ある?」
そう言ってかばんに荷物をしまっている所の竜也に聞く。
「ないよ。一緒に帰るんだろ?」
私が言う前に言ってくれる。
私が言いたい事はつつぬけ?
「うん」
あっさりしてる。
いつも通り。
本当に忘れてるの?
竜也…
何時の間にか会話のないまま二人の家の分かれ道に着いた。
本当に忘れてるのかな…
「今回は休日じゃなかったから、ひとりじめはできなかったな」
そう言って竜也は笑った。
「だけどこの瞬間だけは独り占めするからな?」
「覚えててくれたの?」
私が竜也の誕生日に言った言葉を竜也は言った。
本当は私の誕生日覚えててくれたんだ…
「ん」
「ナンだ…良かった〜」
少しほっとして私は足からふにゃふにゃに溶けた。
というより座り込んだ。
「おいっ!」
そう言って竜也は慌てながらも手を差し出してくれた。
私はテレながらもその手を取る。
すると…
チュッ
「///??!」
竜也は私の手に…
手の甲に唇を落としたんだ///
「これくらいはしたほうがいいか? 姫?」
そう言って竜也は何だかたくらんだ様な顔をした。
それさえなければこんなにも王子さまなのに…
でも…
本当に私の王子様だね。
竜也は…
「まぁ…半からかいは置いといて…」
「?」
っていうかからかってたの!
半って…
残りの半分はなによ〜!!!
「これが本当のプレゼント」
そう言って竜也は小さな包みを差し出した。
オレンジのふわふわ和紙と白いふわふわ和紙を紺色のリボンで結んであるカワイイ包み。
きっと真っ赤になって買ってくれたんだろうな…
なんて思いながら開けた。
そこには…
「気に入った?」
わたしの好きなオレンジを貴重とした上品なハンカチと…
綺麗なあわい黄色の水が入ったカワイイ小瓶。
これって…
「この前見つけたんだ。のイメージに合った香りだと思ってさ」
開けてみるとガーベラの様な…
そんな元気な雰囲気がする。
私のために竜也が選んでくれた香水。
「どうだ?」
そう言っていつもより少しだけ不安そうな彼の顔が近づいてきた。
とってもドキドキしてしまう…
「うん! 素敵!」
私は自分の思ったとおりに言った。
そうすると竜也は顔を引いて笑った。
二人で笑った。
あとがき
プロフィールを見てて沙耶ちゃんの誕生日が近い!!!
と思いまして…
3日で書いた作品です。
ネタは前々から有りました!
これ…
密かに前の【1人じめにしたい日】の続編なんですね…
少し悪戯な水野んを書きたかったんです。
あと手の甲にキスと香水のプレゼント…
水野「アイディアがいっぱいなのは分かったが…話になってないぞ?」
坂本「いいじゃない! 私が沙耶ちゃんの誕生日祝いたかったんだから!」
水野「それにしたって変だぞ! オレでないし!」
坂本「いいの! 私の愛情と友情がいっぱいこもった作品なのよ!」
水野「そんなのいらないって! しかも短めだぞ!」
坂本「仕方ないじゃない! 私の文才の足りなさと水野んの書きにくさのせいよ!」
水野「前半は分かるが後半は却下だ!」
続きそうなのでまた強制終了です。
水野「 Happybirthday」
わああ!!!ありがとうございます!!
きゃー感激です…(////)
私がお願いしたわけでもないのに好意で書いて下さって!
ああ、感謝感激雨霰。
ていうか王子…素敵…!!
私自身がヘタレ水野くんしか書けないので(ダメダメ)
こーいう強気な王子水野くんは感激ですーvvv
ていうか、「姫」って!「沙耶姫」って…!!
ああ、ごめんなさい興奮してて(汗)
まともな感想書けんのかい…。
や、本当、素敵でした。ありがとうございました!!うわーい!!
そいや、久々のジャバはドキドキしますね(笑)
ウキウキで「沙耶」って入れた私の表情とか大層怪しかったと思われます。
ていうか、もしや入れなくても「沙耶」だったのか!?(阿呆)
とにかくとにかく、ありがとうございました!!
またください(小声)←ずーずーしィ!!
結城 沙耶
|