ホント…ボクでも恋ってするんだな。
とってもドキドキする。
彼女が好きなんだってわかる。
だけど…
ボクって不器用だから…
不器用なボク
「みゆき、おっそ〜い!」
彼女…ちゃんがみゆきちゃんに声を掛けてる。
ホントに可愛い。
サッカーと同じくらいに好きなのかも。
サッカーばっかりなボクらしくないなぁ…って思うけど。
ちゃんがマネージャーこと女子サッカー部員になったのは1カ月程前。
1年生なのにボクに会ったばっかりからタメ口きいてきちゃった子。
ボクが先輩だなんて見えなかったらしい(涙)
まぁ水野君やシゲさんだったらタメ口じゃなかっただろうけど…
なんて言うか見た目に反して…って失礼だけど(苦笑)
度胸がある子。
新入生だったけど直ぐに女子サッカーに入部した。
にしても驚いたなぁ…
小島さん並みに上手いんだ。
得点能力はFWだから小島さんよりも高いし…
すっごくサッカーが上手くて…
サッカーが大好きな子。
だって、基本的にマネージャーが仕事でしょ?
だけどしっかりやるんだ。
皆は生意気な口きくっていうけどね(苦笑)
ボールも磨いたあとはピカピカ。
目を見張るくらい。
でも凄いとは思っても好きなタイプ(友達や知り合いとしてね)
だとは思っても好きにはならなかった。
2週間前までは。
いつものようにボールを河川敷で蹴っていたんだ。
しばらくして…時計を見たら1時間もの間。
それで背後にふと視線を感じて振り向くとちゃんの姿があった。
ボクがえっ? って言うと彼女はゴメンって返してくれた。
話を聞くと帰り道ちょっと夕日を見たい気分だから此処にきたらボクがいたそうだ。
それで暇つぶしにと見ていたらしい。
だけど…この前あった夏服と冬服の交代で、
半そでに変わっていたので
見るからにちゃんは寒そうだった。
ボクは自分の着ていた薄手のパーカーをかけて上げた。
薄手でもないよりましだと思って。
すると彼女は物凄く驚いた顔になって、
それからそっぽ向いて『ありがとう御座います』って言ってくれた。
唯一見えている耳はすっごく赤かった。
そこが可愛いなって思ったんだ。
何ていうか…不器用? って感じで。
ボクも人の事言えないんだけど…
それから二人でプレーして、
微妙に押され気味だったけど(苦笑)
それで技を教えあっているうちに真っ暗になってた。
ボクは断る彼女を半強制的に送っていった。
そんなに会話は続かなかったけど…
彼女のいった言葉の一つが嬉しかった。
『何でも最初からできる器用な人よりも、
何でも最初からじゃなくて…努力してやっと出来るようになる不器用な人の方が素敵ですね』
って。
単純に自分とシゲさんを想像したよ(苦笑)
だけど彼女の言うことは素敵だと思った。
ボクは知ってる。
彼女が部活を始める時間より早く来てボールを蹴ってる事。
天才肌に見えるけど…努力家だって。
だから好きなんだ。
何にでも努力している彼女が素敵で…
努力している姿が可愛くて…
何よりも愛しいな…ってね///
「風祭先輩っ///」
部活の帰り道。
今日は自主練で…
朝から夕方まで練習した帰り道、みゆきちゃんに呼び止められた。
「何?」
ボクが振り向くと彼女は物凄く顔を真っ赤にしていた。
今日は日差しが強かったから焼けちゃったんだなぁと思った。
「今日って先輩のお誕生日ですよね///?」
そういえば今日は5月10日。
ボクの誕生日だ。
「そうだったね?」
するとみゆきちゃんは指定カバンをゴソゴソあさって…
これ…って言って差し出した。
何だか可愛い紙袋。
「これ…?」
「お誕生日プレゼントです…っ///」
それだけ言って彼女は走り去っていった。
何だったんだろう?
「あ〜ぁみゆき。やっぱりダメだね〜」
と後ろで声が聞えた。
「あっ先輩。お誕生日なんですね? おめでとう御座います」
振り向くとちゃんが相変わらずちょっと敬語かタメ語かわかんない言葉で話しかけてきた。
みゆきちゃんには悪いけど…こんなにあっさりした言葉のほうが嬉しい。
ちゃんが言ってくれたから。
「え? あ、ありがとう///」
何でここまで赤くなるんだろうと思うほど赤くなった。
ホントに嬉しかったな。
「先輩一緒に帰りません? 方向同じですし…
みゆきみたいにプレゼントなんて用意してないんでジュース奢ります」
彼女から誘ってきてくれた。
今日はなんて嬉しいことがある日なんだろう?
彼女から奢ってもらうジュースは格段に美味しいんだろうなって思った。
「うん、一緒に帰ろう。ジュースよろしく」
笑顔で返すと彼女は拗ねた顔で、
「ジュース結局たかるんですか」
って言った。
「奢ってくれるって言ったのちゃんだよ?」
って返すとちゃんは言葉に詰まった。
ホントに可愛いな。
丁度いいことに道端に自販機がある。
彼女がテトテト走っていった。
「先輩そこのベンチに座ってて下さい。
私が選んできます!」
走りながら振り向いて話しかけてきたので、
危ないよと言ったら彼女はあっと呟いて前を向いて走っていった。
ホントに可愛い。
「はい! ジュースです」
ちょっとボーっとしてると目の前にカンジュースがあった。
わっと言って驚くと彼女は笑った。
ボクも最初は目をパチクリしたけどとりあえず笑った。
「ありがとう。だけどよくわかったね?」
彼女から受け取ったジュースはいつもボクが飲んでる、
『はちみつミルク カルシウム20%増量』
だった。
翼さんがいいってお勧めしてくれた品だ。
「え? あっ///」
そう言うと彼女は突然赤くなった。
「どうしたの?」
すると彼女が言った。
「先輩の事見てたから…」
呟くように。
「え///?」
「先輩の事ずっと好きだったんです///」
彼女が真っ直ぐに見つめてくる。
「うん、ボクも好き」
ありふれた言葉を返した。
だけど…ありふれた想いじゃないから。
特別な…ボクからちゃんだけの言葉だから。
やっぱり解んないかな?
不器用だけど…
こんな不器用なボクだから
彼女が好きになってくれたんだと思う。
見惚れカナ?
あとがき
…すんません。
それしか言えません(涙)
下手くそイイトコ(涙)
ホントに将つん難い。
多紀君と(白)キャラ被ってるし…
ホンマすみません光ちゃん!
風祭「ホントに酷すぎる作品ですね…」
坂本「あうう」
風祭「人様にサシアゲレルレベルじゃなさ過ぎますよ…」
坂本「めっそうもない」
風祭「精進なさい」
坂本「はい(涙)」
風祭「ちゃん…大好きだよv」
今回はホンマスンマセンスンマセン…
坂本様にいただきました将くんです!!私じゃ絶対もう書かないだろう将くんでございます(待て)いや〜誕生日は書こうかしら〜んとか思っていたのですが、書きませんでした〜。あははは。どうしたもんかな〜。まぁ昭栄と結人は誕生日ドリーム書く気なんですけどね、将くんはないので代筆ってことで!(待ちなさい)
いやはや本当にどうもありがとうございました。なんだか私将くんドリームって読めない派なんですけど、すっごくこの作品はなんの問題もなく普通に読んでました。なんででしょう?やっぱ書き手が素晴らしく、おもしろい作品だからでしょうかね!あははは。いや〜さすがだ坂本様!あっしも頑張らねば!
本当にどうもありがとうございました。またよろしく!(おい)
俊宇 光
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