きみのために…
私達は付き合ってから3ヶ月、大ゲンカだってするけど、何でも乗り越えられる。
お互い大好きだから。
「ねー…シゲー…」
「ん?何や?」
かっこいいシゲの目が私の方を見てる。
「今日も…部活…だよねー…」
私はおもわずため息をつく。
シゲは部活だから忙しい。
二人でどっか出かけるなんて土、日でもまれ…。
平日デートができる普通なカップルが羨ましい…。
「あたりまえやて、なんでそんな事聞くん?」
不思議そうに見てる…。
やっぱサッカーの事しか考えてないよね。
私と平日過ごしたいなんて考えたことないんだろうなあ…。
そう思ってしまった私は、少―し不機嫌になる。
「別にー…」
少しムスっとした言い方…。
なんかバレバレだなあ。
もうちょっと隠そうとしたんだけど。
これじゃあシゲも怒るんじゃ…、
そう思った瞬間、シゲの声が耳に入る。
「なんや、めっちゃ不満そうやなぁ…」
不機嫌そうな声、表情。
いつもこのパターンでケンカになるから…気を付けてたのにぃ…(泣)
私のバカ!
……そうは思っていても口が勝手に動くのは人間の性??
「不満なんて別にないよ。いいってシゲなんかサッカーやりに行っちゃえばいいんだから。私帰るね?」
思ってもない言葉が口からでて体が勝手に帰ろうとする。
本当はもっとシゲと話がしたいのに…。
そんな事考えながらシゲの横を通り過ぎようとした瞬間、私の腕が引っ張られた。
「ちょぉ…待てや!」
ビックリして振り返るとシゲが私の腕を掴んでる。
「なんで怒っとるん?言ってくれな分からへんって…」
シゲは珍しく穏やかに対応してる。
少し、嬉しいのに、やっぱり意地張ってしまう私…。
「怒ってないから!」
思わず怒鳴って手を振りほどこうと…したんだけど、
…ほどけない。
シゲ力強過ぎ!(>_<)
「…………なあ、今日空いとる?」
「……へ?」
いきなりそんなことを言うもんだから気の抜けた返事をしてしまう。
「空いてる…よ?」
どうするんだろう。
何かあるのかな、とか思いながら返事をすると、シゲがにかっと笑い
「じゃーさ、デートせえへん?これから」
と言った。
私は驚きと嬉しさで顔が真っ赤になる。
「え?え?…」
そんな私の心をよむように、シゲが近付いてきて意地悪く微笑む。
「いやなん?」
この言葉にさらに顔の赤さが増す。
『嫌』なんて言うはずないのに…
「シゲのいじわる…」
私がそう呟くと、シゲはにっこり微笑んだまま、
「ん?行くの?行かんの?」
と言う。
もう同意したようなもんじゃん。と思いながらも、返事を、声が変にならないように返す。
「行きます…」
う〜〜…くやしい…。
いっつもシゲには勝てないよ…(-_-;)
真っ赤になりながら悔しそうにしている私を見て、シゲは笑いながら自分のほうに抱き寄せた。
「顔真っ赤にしてもうて…。ほんま可愛いやっちゃなぁ、は…」
何も言わずに私はシゲの方に体を預ける。
でもさすがにほんとに恥ずかしくて、
「…うるさーい…」
と呟く。
すると、シゲに聞こえていたらしく、シゲがまた笑い出す。
「お前はほんまかわええで♪」
そのままぎゅーっと抱きしめられて、なんか幸せを感じていたら、
「さっきまでさみしかってんやろ」
といわれ、グサッと胸にささる。
「そ、そんな事ないよ…」
アハハ…とごまかしながら言う。
やっばいほんとにばれてたのね…(汗)
少しあせっていると、急にシゲの体が離れる。
どうしたんだろう?と思って顔を上げると、何も言わずにキスされた…。
「さみしいならそうと言えばええんよ…。なにも言わんからわからんやないけ…」
優しい表情でポンっと頭をなでられる。
この一言でこの人は私の心を和ませる。
本当に不思議な人…。
「ゆうてくれたらいつだってデートしたるかんな」
にかっと笑いそう告げるシゲに、私は嬉しくなって、
「うん!」
と笑顔で答えた。
「あ…でも部活があるからいつでもってわけにはいかないんじゃ…?」
それだと今までと変わらない…と思いながら言うと、
「なーに言うとんの、のためや、いくらでもさぼるでぇ〜」
と気軽に言われた…。
なんか…嬉しいなぁ♪
「じゃー行こか。部活サボってデートやデート♪」
と言って、私の手を引っ張り、走り出すシゲに、私は必死になってついていった。
「ちょっと…ゆっくり走ってよっ」
それでも幸せ、シゲと一緒だから…ね。
きゃーーーーーーーーーーシゲさん。RALUKU様からのシゲさんです!毎回毎回イラストばかりでしたが、とうとうドリーム頂いちゃいました。うへへ。授業中に読んでたもんでかなりの勢いでやばかったですけどね。まじで最高!!ドリ小書けるかもなんて話をされちゃったからには、書いてもらわなくては!!って思って、書いてもらっちゃいました。うへへ。まじでもらって壊れてました。これともう一つ頂いちゃいましたので、そちらも見てみてください。
まじでありがとうございました。次回も楽しみにしてます(おいおい)
俊宇 光
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