金色の髪
ある日の事。
私はいつも通りにシゲを見にグランドまで来た。
覗いてみると、まだ人数はちらほら。
その中の、目立つ金の髪は見つからなかった。
「…まだかぁー…」
早く来すぎた?と思いながらもその場に座り練習風景を眺める。
結構時間がたったのにシゲはまだ来ない。
どうしたのかな…?と思いつつ、水を飲みに立ち上がり、水道に向かい歩こうとした時だった…。
「ーーーーーーーーー!!!!!」
自分を呼ぶ叫び声。
驚いてそっちを向いた瞬間頭に衝撃が走る。
次の瞬間にはもう意識はなかった。
「ん…?」
目を覚ますと、そこは保健室のベットの上だった。
状況がつかめなくて必死に記憶を辿る。
かすかに覚えているのは自分を呼んだ声と、そっちを向いた瞬間に視界のはしに入った金。
あれは…?と思った瞬間にカーテンが開く。
「あら、起きた??頭は平気?」
保健医さんの言葉に疑問の表情を浮かべると、苦笑いされてしまう。
「あなたグランドでサッカーボールが頭にぶつかっちゃって倒れたのよー」
なんと、少しだけ予想通りの答え。
ノリでこっちも困ったように笑うと、保険医さんは言葉を続ける。
「近くのサッカー部の子があんたを抱えて走ってきたのよ。なんだっけねぇ?あの金の髪の大阪弁のコよ。凄く心配しててねぇ?あんまりにもうるさいから追い出しちゃった」
あははははと豪快に笑う。
保険医さんの事を少し尊敬した。
あのシゲを追い出すなんて…(笑)
「ああそうだ、ちょっと出かけてくるからさ、あんたは大人しくそこで寝てなさい」
私の頭をぽんぽんっと撫で、保険医さんはあっという間に去って行った。
「おもしろい人…」
くすくす笑いふとんにもぐって目を閉じる。
すると、またカーテンの開く音がして私ははっとそっちを見る。
そこにいたのはシゲだった。
「あ…シゲ…」
ちょっとムスっとした表情、怒られる…と思った瞬間、優しく頭を撫でられてびっくりする。
「…メッチャ心配したやんか…このアホ」
少しコツッと頭を叩かれて目をつぶる。
「ごめん…」
素直に謝る。
なんか謝らなきゃいけない感じがした。
「わかりゃええねんて」
にかっと笑い私の頭を撫でるシゲを見て自然と私も笑顔になる。
「…まったく…グランド来たらお前おって、話しかけよ思たらボール飛んで来おって…あたったらぐったり倒れとるし…呼んでも返事せえへんし…メッチャあせったであれ…」
溜め息をつき、私を見るシゲに、
「ごめんてば〜…」
とまた言う。
そこまで言われると反論もできない。
そんな私に、シゲは話を続ける。
「お前ここまで運んだんも俺やで?」
そんなことを言って私に何を求めるんだ…(汗)
そう考え、困っていた所にふいにキスされる。
「手間賃くらいはもらうで〜♪」
…やられた。
…シゲはこーゆう人だ…(泣)
不意打ちに赤面している私を見てシゲは喋る。
「じゃーワイは練習やからなー。そろそろ行くわー。また帰りに迎えに来るから待っててな、お姫様☆」
そんなカッコつけた事を言い、シゲは出て行く。
「そーいえば…」
私は呟き、時計を見る。
あの時から…なんと3時間も経っている。
制服だったシゲの様子からして、きっと練習に行く途中で私を運んで、それからずっと近くにいたのだろう。
それを考え、私は微笑んで、近くの窓から見えるグランドに金色を探す。
「大好きだよシゲ」
心から溢れ出す感情を彼に向けて呟いた。
途中からダルくなって中途半端に手抜きになっちゃった(汗)
しかもシゲさん全然出てこないし、俺のドリームにしちゃおとなしいし(笑)
ちょっとめずらしいかもねー…。
RALUKU様から久々にいただいたドリームでしたー。いかがでしたでしょうか。うふふ。もう最高ですよお姉さん!!RALUKU様にしては随分とおとなしいシゲさんを見ることが出来て(おい)本当に楽しかったです。なんていうか、本当にヒロインを愛してるんだなーっていうのが伝わって来るみたいでうふふーな気分でした(どんな気分だよ)あと保健の先生がいい。あはは。
今回も勝手に改行したり、空白あけたりしましたけど、良かったのでしょうか。題名も決めてしまいました。本当に申し訳ないです。なんかせっかくのRALUKU様の作品を私が汚してる気がする。すいません。
本当にありがとうございました。
俊宇 光
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