天気予報がはずれた日
「明日は晴れ。」
同級生の郭君が自信たっぷりに言った。
次の日…
晴れだった…。
学校に着いたら
「さん」
と声をかけられた。この声は郭君だ。
「言った通り晴れたでしょ。」
「そうだね。」
「俺、天気予報得意なんだ。」
「へ〜。すごいね〜。」
でもホントはあまり信じていない。
1日くらいまぐれであたるんじゃない?なんて考えてる。
「さん、疑ってるでしょ。」
「え?そんなことないけど。」
疑問系じゃなくて断定してるよ。なんでわかるの?エスパーか?
「嘘だってバレバレだよ。」
うっ…。
仕方ないから正直に言う。
「でも、偶然じゃないの?1回くらい。」
「ふぅん。じゃあ連続で何回も当てたら信じてくれるんだ?」
「まあ、信じるよ。」
「明日からも当てるから。当たったら信じてね。」
「当てられたらね。」
「でもただ当てるだけじゃ何だから…明日から4日間当てたら俺と付き合ってよ。」
「はぁ!?」
「明日も晴れ。それじゃ。」
私は文句をつけたかったけど郭君はそのままさっさと言ってしまった。
そして次の日…(1日目)
晴れだ…。
なんで!?
「明日はくもり。」
「郭君って天気予報で見たのを言ってるの?」
それなら当たるかも。
「天気予報ははずれるかもしれないでしょ。」
そうなんだけどね。勘よりは確率いいだろうし。
「それに天気予報は明日雨って言ってたよ。」
また次の日(2日目)
朝は曇っていた。
まだわからないし、傘を持っていく。
「今日傘持ってきたでしょ。」
「うん。」
だけどなんでわかるの?やっぱりエスパー?
「俺より天気予報を信じるんだ?」
当たり前よ。
「あ、明日も曇り。」
その日は曇りのままだった。
そして次の日も曇りだった…(3日目)
「明日も曇りかな。」
「そっか。」
また次の日(4日目)
今の所は曇っている。でも天気予報は雨だと言っていた。
私は傘を持っていかなかった…。
その日の帰り…
「うわぁー、雨が降ってる。」
外れたね、郭君。ってことは付き合うこともないんだね。でも…なんでだろう。私はそれをあまり嬉しいとは思っていない…。
「あ、さん」
「郭君!」
私は彼に違和感を覚える。何故彼の手には傘が握られているんだろう?
私の中を最悪の予想が駆け巡った。
「郭君、もしかして…天気わざとはずしたの…?」
「そうだよ。」
やっぱり私と付き合いたくなかったから?
そう考えると泣きそうになった。
郭君と付き合うこともないと思ったとき喜べなかった理由が今わかった。
私は…郭君が好きになってしまったんだ。
「気が変わったんだ。最初は強引にでも付き合って貰おうと思ってたけどそんなことしてもしょうがないと思ってね。」
え…?
「俺はさんのこと好きだけどさんは…」
「好きだよ!私、郭君のこと好き!…自分も気づいたばかりだけど…。だから天気予報なんて関係ない!付き合ってください!」
「…プッ。」
「郭君?」
人が真剣に言っているのになんで笑ってるんだろう?
「作戦成功かな?」
はい!?
「さんニブそうだからね。こうでもしないと気づかないんじゃないかと思って。」
つまり全部計画のうちだったのね。
「それに…俺を信じて傘を持ってきてなかったら…。」
『相合傘ができるでしょ』そう耳元で呟かれた。
なんて策士なんだろうこの人は…。
英士です!!きゃーーーーー。でました天気予報!!天気予報よりも勘が当たる!!すっげーっすよねー。うん。まぁー私は傘常備人間なんで、こうはうなくいきませんが。むんむん。いいなー。
それにしても、英士が策士です。こういう英士が好きさーーーー。ってか黒い!!きゃーーーー。それでヒロインはみごとに英士の策略にはまっていく。あああこの先ずっとそうでしょうね。きゃー。ああああああ。楽しみ(え?!)
本当に今回はありがとうございました。私の企画物をお気に召していただいたお礼にって頂いちゃったんです。ああ嬉しいです。まじでありがとうございました。またよろしくでーす(おいおい)
俊宇 光
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