プレゼント
「、何か欲しい物あるか?」
「なんで?」
「ほら、もうすぐお前の誕生日だろ。プレゼント何が欲しいのかわかんねぇからな。」
は目を丸くしていた。
俺、そんな驚くこと言ったか?
「覚えててくれたんだ。ちょっと驚いた。…でもプレゼントは自分で考えて当日に渡すものじゃない?」
だから驚いた顔してたのか。
「そんなこと言われても女の好きな物とかよくわかんねーし。」
これでも何にしようか考えたんだぞ。
「ふふ、嘘だよ。覚えてくれただけで嬉しい!」
は笑った。その笑顔に俺が弱いって知っててやってんのか?
「柾輝がくれるのもならたとえビンのフタだってシャーペンの芯だって嬉しいよ。」
「おい、俺をそんなにけちな男だと思ってるのかよ?」
誕生日にそんな物やる奴いねーだろ。いや、誕生日じゃなくてもいない。
「冗談冗談。」
「で、何が欲しいんだよ?」
「えー…恥ずかしいなぁ。」
「何でもいいから。」
「…柾輝。」
「は?」
「何でもいいって言ったじゃない。」
は頬を膨らませていた。
「柾輝と…ずっと一緒にいたいから…」
顔を真っ赤にさせながらが言った。
俺の顔も多分、いや絶対赤い。
「わかった。」
だけどそれは俺にとってのプレゼントでもあるけどな。
誕生日には婚約指輪でも渡すかな。
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