「 。お前俺の部屋で何してんだよ」 高校に入学して初めての夏が始まろうとしていた。 「あ、タカ。お帰り〜」 「だからお前人の部屋で何してんだよ。」 「だって暇だったからさ〜」 のんきな奴だな。 「お前んか用事?」 「ん〜」 やけにじらす。こういう時、
はいつも言いにくいことを隠している。 「おら。んだよ。言ってみろ。」 目を泳がせつつ、ちょっと苦笑い。 「タカはさ、好きな子居る?」 はぁ? 「んだよ?好きな奴でも居んの?」 「ん〜」 言葉をにごらせつつベットにゴロンと寝転がる
。 「お前さ、誘ってんの?」 はきょとんとした顔をして、今の状況を把握する。
「誘ってるって言ったら?」
一瞬何言ってんのかわかんなかった。 「お前自分が何言ってんのかわかって言ってんの?」 「わかってるよ。」 だってさ…と苦笑い。 「タカ全然気付かないんだもん。あたしがタカのこと大好きって事」
お前だって俺の長年の片思いに気付かなかった癖に。
長年の想いに終止符を。
俊宇 光様リク作品。
俊宇 光 |