それぞれの癒され方
「あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「?」
叫び声をあげた私に、しっかり反応してくれたクラスメート。
渋沢克朗。
「疲れた。」
「は?」
「疲れた疲れた疲れた〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
「??」
「疲れたの!」
「そ、そうか。」
「うん!…………………………………癒されたい…。」
「彼氏に癒してもらえばいいじゃないか?」
彼氏?だと(怒)
「いるわけないじゃん!そんな人!」
だいいち、好きな人は居るけど、渋沢君だし?
「じゃー、俺がの好物をつくろうか。」
「えv」
料理おいしいから楽しみv
いったい何を作ってくれるんだろう?
「ところで、好きな人は居ないのか?」
な、なぜ急に話題が…。
「い、いるけど‥?」
「同じ…クラスか?」
「うん。」
てか、何度も言うけど(言ってない)渋沢君だし?
「望みは?」
「は?」
「だから、付き合えそうなのか?付き合えそうじゃないのか?」
何を言っているんだい?君はいったい…。
付き合えそうじゃないに決まってるじゃん。
渋沢君なんだから。
「望みなんて1ミクロンもない。」
「(にっこり。)」
「え゛」
一瞬後。
かおまっかっか。
やだな。。。
てか…
やだ。
本当やだ、
望み…ありそうじゃん。
期待‥しちゃうじゃん。
「ファーストキスだったんだけど。。」
「そうか。それはすまなかったな。(にっこり)」
申し訳なさそうな気持ちがぜんぜん無いようにみえるんですけど。
お兄さん。
「俺がタダで作るわけ無いだろう?」
「……。」
何気に黒いんだ。この人は。
なるほど。
「望みが無いなら、いいじゃないか。
いつか絶対に、俺のものにして見せる。」
やだな。
期待しちゃうじゃん。
「どーいうことかわかんない。」
「渋沢克朗はが好きだってことだ。
さ、料理つくってやるから、寮に帰るぞ。」
「…。やだなぁ。」
「え」
「望み…出てきちゃったじゃん。」
「メールでも来たのか?そいつから。」
「ううん。好きって言われた。」
「バリバリ望みあるじゃないか。よかったな‥。」
「ばかじゃないの?」
「え」
「ちゃんと考えて。わかるまで教室から出ちゃ駄目。
先に寮に向かってるから。
私の好きな人がわかったら、追いかけてきてよ。
ちなみに、私が寮に着いちゃったら、もう二度と言わないから。」
「ちょ」
「ばいばい。」
そして私は寮に向かう。
さて、あなたはどれくらいで気づく?
私の好きな人が、あなただという事に。
はやくみつけて
私の好きな人を
そして抱きしめて
私を
私だけを
あなたの腕の中に
閉じ込めて
「!!」
「どしたの?息なんて切らせて。めずらしい。」
「寮の前で、待っててくれるなら、走ってくる必要。なかったな。」
「遅すぎだよ。鈍すぎ。で、もちろんわかったんでしょう?」
「あ、あー。」
私は嬉しくて、微笑んで。
そして彼の前で、両手をひろげる。
「だきしめて」
そう無言で、伝えた。
数秒後。
私はあなたの腕の中に。
「俺はが好きだ。
俺と付き合ってください。」
「めずらしいね。渋沢君が、
自分のために、頑張るのって」
「嫌味か?」
「ううん。ただ嬉しいだけ。
私もあなたが大好きです。」
そして私は渋沢君の微笑みに負けないくらい、
微笑んだ。
そして渋沢君の腕の中に居ることで伝わるぬくもりで
疲れた心を癒していた
それからずっと、
私は疲れたとき、
渋沢君の腕の中で
癒されています。
胡事 把枝様にいただきました。
渋沢さんですた。なんだかすごく久しぶりな気がしましたね。あははは。そういえばタイトルの話は前で話したとおりです。前と同じだからって間違えないでくださいね〜。こっちは渋沢さんバージョンです。あははは。
しっかしこの渋沢さん黒くて怖くて嫌なのに、どことなく黒になり切れてなくて笑っちゃうような中途半端さにどきゅんです。あははは。最初あまりの黒さに「こわ!?」とか思いましたが、ヒロインのひっかけにも気づかずに、1人で勝手に納得してる様にははりせん一発って気分でしたね〜。ヒロインもこれくらい強くなきゃ黒渋沢さんとは対抗できないのかしら。うふふ。
本当にどうもありがとうございました。
俊宇 光
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