If…
あなたは武蔵森学園の女子生徒です。
あなたは渋沢克朗くんに恋をしています。
渋沢君はサッカー部のキャプテンでポジションはゴールキーパーです。
さて、幼馴染であり、同級生であり、マネージャーであるあなたが
怪我をした時、渋沢克朗君が取る行動とは?
彼の百面相をお楽しみください。(笑)
ケース1
「あ〜疲れる〜。屋上って好きだけどさ、階段が…階段がぁ〜。」
「ん。疲れるよね。エレベーター欲しい。
でもね、もっと欲しいのあるんだよ?」
私、と親友の小佐々由岐は屋上でお昼を食べるために
階段を上りながらおしゃべりをしていた。
くだらないことだけど、やっぱり友達と話すのは楽しい。
「え?なに?」
「エスカレーターが欲しい。大学見学の時も見ないよね?
どこにもないよね?デパートとか以外。」
「ん〜。まーね。高いんじゃないの?」
「エレベーターの方が高そうだよ〜。」
私達は疲れるを連発しながらそれでも階段を上って行く。
だったら行くなよ!と突っ込みたくなるが、それは出来ない。
なぜなら!
私の想い人渋沢くんをはじめとしたサッカー部が屋上でお昼御飯を食べているから。
この事からわかるように屋上に行くのは初めてじゃない。
いつもサッカー部4人組とマネである私と由岐は一緒に御飯を食べている。
だから、隣のクラスにいる渋沢くんと話せる大事なチャンスを
逃すわけにはいかない。
でも
さすがに階段が多いから息がきれる。
「疲れた〜〜。」
「上の方では結構はしゃいでる人がいるみたいだね。すごい。」
「ん〜。その元気を分けてくれって感じ。」
「本当に。でも渋沢君たちでしょ?」
「てことはあの元気の良い声は誠二か…。って!危ないっ!」
「っ!?きゃああああ」
最悪。
はそう思った。
ある人が屋上からダッシュで下に駆け下りてきた事に私は気づかないで、
その人とぶち当たってしまったのだ。
もちろん私はふいうちには対応できず
(対応できたとしても疲れていて自分の力を支えられない)
踊り場に向かって(引力に引っ張られて)落ちる。
「きゃあああっ!」
由岐もやっぱりふいうちには対応できず、が落ちる瞬間を見たくなくて
由岐は顔を覆う。
一方は、、
前からぶつかられて考える暇もなく、、
あ〜も〜やだ〜〜〜最悪!!
は落ちながら涙目になった。
ぽす
「え」
私の身体が感じた衝撃は叩きつけられるような痛みではなく、
どっちかって言うと、
「ひ…と?」
そう。人に当たった感覚。
「何げに失礼だぞ。さん。」
「?」
目を開けるとは
目を点にする。
「しっしっしっしっ渋沢くん?!」
「(苦笑)大丈夫か?」
「ぇ?うん?(照)」
「大丈夫か?本当に。」
「うん?だけど、ちょっと意味が…」
わからない。
目を開けて、なぜ渋沢くんの顔が上にあるのか?
「状況理解が…出来なくて。」
「藤代がさんを突き飛ばしたらしくて、落っこちてきたさんを
俺が受け止めた。っていうのが今の状況だ。」
「てことは、えーっと?」
「?」
渋沢君の顔が上にあって〜、んで
落っこちた私を受け止めてくれたってことは…
抱きあげられている??ような…状態ぃ?!!!
理解した私は顔を真っ赤っ赤に染めた。
「?」
真っ赤にさせている本人は意味不明の顔をしている。
な、なんとか降ろしてもらわないと〜
「も、もう大丈夫。ありがとう。で、降ろしてっ!」
「あ?ああ。はい。」
渋沢くんは私を降ろしてくれた。
恥ずかしくて少し離れてから再度お礼を言う。
「どうもありがとう。」
「それより大丈夫なのか?」
「うんっ平気!お昼!食べよう?」
そう言って軽く微笑む。
「っ。あーそうだな。でも先に行っていてくれるか?」
「?うん。じゃあまたすぐ後で(笑)」
そう言って私は屋上へ残り少なくなった階段を上った。
「さて…藤代?」
「はっはい!」
「あとでどうなるか、わかるな?」
「な、なんとなく…」
「三上にも伝えておいてくれるか(にっこり)」
「は・はい…。」
そう言って渋沢は屋上へと上って行った。
真相は…がぶつかった相手は誠二で
誠二は三上に追いかけられてダッシュで下に降りてきたのだった。
つまり、が落ちた原因は、誠二と三上にある。
大好きな女の子を危ない目にあわせた二人をほっておくような
渋沢ではないのだった。
おまけ:
―やべぇ。馬鹿代の奴、にぶつかるなんて最低じゃねぇか…
あーあ。今日のメニュー、俺らだけ辛いんだろうな…
ついてねぇ〜〜。―
犠牲者:藤代誠二・三上亮(笑)
ケース2
「体育なんて大っきらい!」
「なんでマラソンの練習かなぁ?」
私、と親友の結城沙耶ちゃんは話をしながら思いっきりため息をつく。
またもや二人ともマネだが、長距離は苦手。
走れ!と言われれば走れないこともないが、、なるべくなら遠慮したい。
やっぱり嫌。
いくらそう思っても言っても、走らなければならないのだ。
あ〜最悪。
と思っていたがふと見ると、そこには渋沢くんの姿が。
ち・な・み・に
体育は2クラス一緒におこなう。
でもまぁ渋沢君は(順位が)前の方なんだろうなぁ〜。
サッカー部で走ってるし。
でも私は後ろの方。
渋沢君に見とれていてもやっぱりマラソンは嫌。
それでも走らなければならない…。
ぬおぉぉぉ〜(><)
そしてスタート…(泣っ)
運動不足のため、すぐ走っただけで疲れる。
あ〜渋沢君はもうあんな遠くに…。
ふぅ。
話しながら走る子もいるが、私達は必死。
てか話してたら死ぬ。
んで、のろのろとコースを走っていく。
ヘロヘロになった今日この頃。
時は過ぎ、
あともう少し??でゴールかな?というところにいた。
もう息切れはすごいったらありゃしない。
ちょっとふらふらしてきたかも〜〜。
と私が思っていたとき。
「ふぇ?」
バタンッ!
…。もうわかるよね?
こけました。
「?!」
沙耶ちゃんちゃんは止まってくれた。
ありがとぅ〜(涙)
「こけた〜。
膝…すりむいた〜。痛。」
「大丈夫?立てる?」
「うん。なんとか。
だけど多分走れない。」
沙耶ちゃんちゃんはしばらく何かを考えていて、やがて「あ!」と言う。
「?どうしたの?」
「、歩いて来なよ。ね。そうしよう?」
「うん。じゃあ歩くね。」
「じゃあ私は先にゴールに行ってるね?
先生にははすりむいているから歩いているってちゃんと言っとく。
評価下がるとつらいでしょ」
「ありがと〜。じゃあ、お願い。」
「じゃね〜。」
ごめん。沙耶ちゃん。微妙に、微妙に、微妙に笑顔に見えたんだけど‥?
とりあえずはテコテコと歩く。
走っていた方がさすがに速いけど、しょうがない。
と、そのとき
「・さんっ!」
「はい?!」
呼ばれて顔を挙げると…
「渋沢…くん?」
息を切らしている。
考えられる事はひとつだけ。
遠くはないが近いとも言えない学校から
走ってきたから?
「本当だ。すりむいている。」
「え?あーこれ?さっき転んじゃって。」
「ほれ。」
「え゛」
、石になる…。
渋沢くん?その体制は何?まさか…
「おんぶ?」
「もちろん。」
「ばっ!」
もちろん顔を真っ赤にしたのは私の方。
渋沢君は結構真剣。
「いっいいよ。大丈夫。歩けるから。」
「…。じゃあコレで。」
今度は有無を言わさず、私の肩に手を回す渋沢君。
「はい?」
意味不明…そんな私に渋沢君は
「支えるよ。」
そう言って笑顔で笑う。
わかってるよ。
その顔には…皆逆らえないこと。
こうして私達は学校に戻り、そのまま保健室へ直行し、
すんげぇしみる液体を傷口にかけられた。。
い〜た〜い〜〜
でもそんな日も、いいかもね。
やっぱり渋沢くんは、優しいから。
―えへへ。やっぱり渋沢氏につげてよかった。
急に走り出すんだもん。びっくり〜
よかったね。―
ケース3
パリーン
この音から始まった。
文字を見ても、音を聞いてもよ〜〜くわかる。
ガラスが割れた…。
いったいどこのガラスだ?!と思って私が見ると、
…
サッカー部の部室。
そっか。サッカー部の部室か。。
…
ええっ!?
私は監督に掃除してきますと言って部室に向かう。
「あっちゃ〜。」
なんで割れたのかはよくわからないけど、割れちゃってるや。
掃除…マネージャー。マネージャー。マネージャー。
…。よし頑張ろう!(なんやねん!)
掃除を始める。
でもところどころに細かいガラスが結構いっぱい…
しかし、サッカー部が(し、渋沢君が)安全に使えるように、
掃除しなきゃっ!
はそのついでに、部室も掃除する事にした。
え?がいなくなったらドリンク配りとか大切なんじゃないか?って?
ドリンクを配るときも、マネージャーは何人かいるから大丈夫。
てなわけで掃除スタート
まず大きなガラスを拾って、袋に入れる。
次に小さなガラスをほうきではいた。
見えるガラスは大体拾えた(^^)
だから次は部室の掃除。
そこらへんに散らかりまくっているスポーツバックをどかして一箇所にまとめる。
作業をしていたら…
「痛っ」
…切りました。
どこ?
足。足切った。
さて、なぜ足を切るのか?
窓の近くに置いてあったスポーツバックにガラスが隠れていたため。
お分かりかな?
て解説している場合じゃないや。
さてティッシュ、ティッシュっと〜〜。
ガチャ
「さん?監督が呼んで…」
「わっ…って渋沢くん?」
すんごいびっくりしたけど、渋沢君だったんだ。
でもなんか唖然としているような…。
「どっどうしたんだ?」
「え・あ〜これ?」
といって足を指す。
「あー。」
「これね、さっきガラスを拾っていたら切っちゃって。
今ティッシュを…」
と言うと渋沢君は自分のスポーツバックをあさって、
ポケットティッシュを出してくれたv
「ありがとう〜。」
笑顔で受け取る。
「いや…てなわけだから、行くぞ?」
「は?」
「保健室。」
そう言ってまた私の肩を支えてくれて、
二人で保健室に行きましたvv
痛いけど、心配してくれるから、うれしい!って思う今日この頃っ!
勿論。渋沢君がいなくなって監督は少々怒り気味だったけど、
渋沢君がしっかりきっちり事情を話したら、「もういい」と言っていた。
監督も渋沢君には叶わない…かな?
ケース4
自習〜♪
そうさ!自習なのさっ!
やりぃ〜。
プリントやれば良いだけだもん〜。
やってない人はきっと後で渋沢君とか私とかのプリントを写すんだろうな〜。
さっき私のところにも終ったら見せて☆って言ってきた子がいたし。
とりあえず私はプリントを受け取る。
受け取らないと、出来ないし〜。
「っ」
「?どうかしたか?」
「ん〜。紙で切っただけ。」
そう言って顔をあげる。
…。あれ?この人は〜〜
「見せてくれ。」
「…」
頭が…思考がおいつかない。。
「ちょっと待ってろ?」
「…」
「さん!」
「ふぇ?」
「どうしたんだ?大丈夫か?」
「し…ぶ…さ…わ…くん?!」
そう!そうなのです!
例のごとく、また渋沢君。
手にはまたもやティッシュ。
私がいまだにボーゼンとしていると
血が出ている指をティッシュでふいてくれて、
カバンからバンドエードを出して貼ってくれた。
渋沢君ならもってそうだもんね。
それでもまだ動かない私。
「さん?」
渋沢君が、また助けてくれた…
「さん?」
また…助けてくれた。
「?」
「えっ?!」
すっごいびっくりした。
「今呼んだの渋沢くんだよね?」
「あ?あー。」
「初めてだね。“さん”取ったの。」
「え・あ。ごめん。」
「ん〜別にいいよ?嫌じゃないし。
みかみんなんてだよ?」
「…あいつはなんでの事をって呼ぶんだろうな?」
「え?普通でしょ?由岐とか沙耶ちゃんはさすがに呼んでないけど、呼び捨てだよ?」
「…今度聞いてみよう。」
微妙に不機嫌。
ヤキモチか?!
「私の事名前で、そんなに呼びたいとか?(笑)」
「えっ?!」
お〜動揺している。
「めっずらし〜。」
「…。」
「別にいいよ?でもなんでも。ただ、お前ってのは嫌。」
「それは大丈夫だけど、、、本当に良いのか?」
やべっ!
これはもしかしてひょっとすると?!
「え?本当に呼びたかったの?」
「違っ」
「違うんだ?」
「…。呼…びたい。」
うそ〜〜?
本当に?本当に?
「じゃ〜、、どうぞ。」
「あー。ありがとう。」
「い、いいえ。」
やばい〜照れる〜〜。
「あっプリントやらなきゃ。」
「一緒に…やるか?」
「え?いいの?」
「あー。」
渋沢君頭いいからねvやったv
「ありがと〜。じゃあやろっか。」
こうして私達はプリントを終らせた。
「じゃ、、」
「え?」
「じゃあ、また、、」
「?」
「あとで…な?」
「??」
「……。」
ドキィ!!
なっなにを言おうとしていたのかと思ったら、
な、名前ですか?!
恥ずかしいぃ〜。でも、、嬉しいなv
「う、うんっ!また、あとでね(^^)」
「あー。」
こうして渋沢君は席に戻って行った。
―怪我をするたび渋沢君と仲良くなれてる気がする…
毎回痛いけど(涙)
名前呼び、嬉しいなv
恥ずかしいけど。ね―
ケース5
渋沢君から名前呼びをされ始めてから、
今まで以上に仲良しになったと渋沢君。
部長とマネージャー(といっても、はマネージャーの中で結構いろいろやる分類。
属に言う?マネージャーの中の長。)だから、
自然と登下校が一緒になってきた。
最近、忙しい二人。
ちなみに今日の気温は低い方。
そしては外に買い物に行ってきた。
かえって来る時、寒いのに、坂があるのに走った。
でも「やばいな〜。会いたくない。」と思っているときに、
会うのは一般常識。
「おはよう。。」
「し…ぶさわ…くん。お…はよ。」
の呼吸は乱れすぎていた。
「どうした?。」
「なんでも…ないよ?じゃ!」
「ちょ」
ガシッ
お兄さん。反射神経良すぎです。
「っ」
「、本当にどうした?」
「だ…から…なんでも…っ…ない。」
「なんでもなく聞こえるわけないだろう。具合悪いんだろう?」
「な…」
今日の呼吸音は普通のはず。
でも
リーダーの素質を十二分にもった渋沢君なら、
いつもと違う知り合いに気づかないはずがない。
…。
少し考えるようなそぶりをした後、渋沢君は…
「ごめんな。」
そう言ってを抱き上げる。
!
「っ?」
「ちょっと我慢してくれ。」
降ろして欲しかっただけど今、わめく気力体力、共にない。
ちょっとグデッとしながら、
でも渋沢君が暖かいと思いながら
そのままでいた。
渋沢君は部室でを降ろし、来ていたウィンドブレーカーをにかける。
「しぶさわくんが…風邪ひいちゃうよ。」
「今はオレより。」
「っ!」
真っ赤になるような事を平気で言わないでください。
そんなことは彼の前で言えないからしょうがなく心の中でつぶやいた。
しばらくした後、かけてくれたウィンドブレーカーと
渋沢君に言われた言葉で体が熱くなった所為で(所為でって言い方はよくないけど…)
の呼吸は元にもどる。
「もう大丈夫そうだな。」
だからなんであなたはそんなにわかるんですか?!
と心の中で突っ込みながらは起き上がる。
「ごめん。ありがと。」
「気にするな。今度体調が悪い時は無理するな?
今日走ったろ?」
「な、なんでわかるの??」
ついに口に出してしまった。
やっば。
「結構敏感だから…かな。」
「あ〜知り合いの体調の変化に?」
「…(苦笑)そう言う事にしておこう。じゃあ、無理するなよ?」
そう言って渋沢君は出て行った。
たった今出て行ったそのドアに向かって
「ありがとう」とつぶやいたのは、しかしらない事実。
ケース6
今日は体育!
体育なのになんでビックリマーク?!と思うでしょ〜えへへっ。
サッカーだよ!サッカー。
てかね、サッカー好きで本当良かったと思った。
だって渋沢くんのためにいろいろ頑張れるから!
で、多くの女子の希望により、男子のサッカーを見学v
あ〜やっぱり渋沢くんは格好いい〜。
と、が余韻に浸っているとき、声が聞こえた。
「あぶねぇ!」
っていう…。
んぁ?
って思ったときにはすでに遅し。
痛い…顔面にボール当たった…。
「い、痛い〜〜。」
「大丈夫?!!
なんてことするのよ!亮!」
亮?てことは〜、、三上か(怒)
「わ、わりぃ。悪気はない!ぜんぜんない!」
「よっぽど怒られるのが怖いのね…」
何に?と思った次の瞬間、声が聞こえる。
「!大丈夫か?!」
「し…ぶさわくん?」
ちなみには大丈夫だって思ったけど、涙があふれてきていた。
「三上、あとで、わかってるよな?」
口調は優しかったけど、その後の三上の返事の仕方を聞けば、
怒っていることは誰にでも想像付いた。
「…はい。」
「ぷっ」
その三上の謝り方に笑ったのは由岐ちゃん。
遠くで爆笑しているのは沙耶ちゃん。
「とりあえず行くぞ。」
そう声をかけられ、私はまたもや渋沢くんに支えられて保健室へGO!
「失礼しま〜す。」
「あら〜いらっしゃい。どうしたの?」
異様に明るい保健室の先生がそう言う。
「か、顔にボールが当たりました〜。」
あ〜お嫁にいけないよ〜。
「先生〜。お嫁にいけないかな〜?」
「顔に傷があるから?」
「はい〜。」
「それは私より、渋沢くんに聞いたほうがいいんじゃない?」
「「「え」」
私と渋沢君が同時にそう言う。すると保健室の先生は笑って答えた。
「だから、女より男の子の意見を聞いたほうがいいでしょ?」
「あ、そーですね。で、どう?顔に傷がある子は、嫁にしたくない?」
先生に治療をしてもらいながら聞いて見る。
「あ?あーー。おれは、べつに、気にしないけど…」
「ほんと?!よかったぁ。」
オレは。って渋沢君限定かもしれないけど、私はそれでいいやっ♪
「ありがとうございました〜。」
「はいはい。」
こうして私達は保健室を出る。
その途中に授業終了のチャイムがなる。
教室に帰りつく寸前、渋沢が口を開く。
「。」
「ん?なーに?」
「あ、いや。なんでもない。先に行っててくれるか?」
「?うん」
が教室に入った後、渋沢は心の中でつぶやく。
―さっきの、気にしないってのは、
、限定だから、、な。―
ラストケース
にしてもここ数日でいっぱい怪我したな〜。
でも、渋沢くんが助けてくれたり、心配してくれたり、、
嬉しいな。
いつのまにか、
名前呼びvだし。
「幸せv」
「何がだ?」
「ふぇっ!」
振り向くとソコには先ほどまでの思考の中心点。渋沢くん。
「あ〜びっくりした。まだ帰ってなかったんだ。
部活、今日は自主練でしょ?」
「あー。」
「それにしたって遅いよ?」
あ〜、ちなみに私は
日直。
相手の男の子はお休み。だから一人でやってたら遅くなっちゃった。
「ちょっと、に用があって…」
「?なに??」
「ん…。」
??
「オレ…………………………………
……………………………………
……………………………………
……………………………………
………………が好きだ。」
「はい?!」
「だから…そのまんま…なんだが…」
顔赤くして、そう言っている人。渋沢克朗。
「好きなんだ。…が。好きだから名前呼びたかったし、好きだから、顔怪我しても、
嫁に欲しいと思う。好きだから受け止めたし、好きだから走ってのところに行った…。
が…好きだ。」
夢…ではないだろうか?
一度目
「本当に?」
「本当だ。」
二度目
「本当に?」
「本当だ。」
これが三度目の、正直。
「本当?」
「…
ふわっていう音が聞こえたかのように、暖かい渋沢君の腕の中へ。
本当だ。が、好きだよ。」
ぽろぽろこぼれる涙は、
痛いからじゃなくて、
心から嬉しいと思えるから。
もう大丈夫。
あなたがいてくれるから。
「ありがとう…ございます。」
それからの傷は随分減った。
渋沢が側にいて、を守っているから。
ただ、随分だってから、は数箇所、
内出血をして登校したらしい。
ただ、そのの顔は、幸せいっぱいだったそうだ。
胡事 把枝様にいただきました。
もしこうだったならば…。そんなようなお話でした。
ケースとは、違うバージョンのときに使う言葉じゃないのか?とか、これは無理があるだろ〜とかいう突っ込みは、流してくださいとの言葉を頂いております(笑)←先に私が突っ込んだ。
しかしまぁ〜このヒロインは、私に似てもにつかね〜。あひゃひゃ。絶対私はこうはいきませんわ。怪我が多かったという話をしたらこういう話が帰ってきたんですけどね。私はちなみに反射神経は早いですわ(笑)
そしてこの、最後の終わり方…。胡事さんが珍しくエロで終わらせてきたのには笑ったな〜。っていうか内出血してるわけじゃないんだよ?そこまでやるなって話さ(爆)っていうか渋沢さん手はや!?おそろしかね〜。あははは。
本当にどうもありがとうございました。
俊宇 光
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