渋沢さんドリーム「密かな想い」
 

 

密かな想い

 

ジリジリジリジリ
「ん~」

目覚ましの音がうるさい(あたりまえ)。私はモソモソと布団から出て、目覚ましを消した。

「まだ眠い…。もうひと眠りしよ…。」

地面についた手。
手に当たる感触。
畳。

 

たたみぃ?!

「え?え?」

どこだ?ココ。
私の部屋じゃないぞ?!

 

ココはどこ?私はだれ?!

 

「あ・」

やばいやばい。寝ぼけてた。

ココは武蔵森学園サッカー部の合宿場所。
私の名前は俊宇光。マネージャー。
そうでしたそうでした。
マネージャーだから、付いて(?)きたんだ。合宿に。
え?いらないって?
そんなこと…

「そっそんなこと考えてる暇なかったんだ~。
 きゃ~~~~~!!」

急いで洗面所に行って顔を洗って、着替えて
朝練出発!

 

「おっはよ~~!!」
「おはよう。」
「オッス。遅いぞ光。」
「おはよう。渋沢君。あとみかみん。」

 

「とってつけたようないい方するんじゃねぇよ。」

面白くなって、みかみんの腕をひっぱった。
そして渋沢くんの隣に誘導。

「?」
「?」

「はい。とって(ひっぱって)、付けたよ。(渋沢君のとなりに)
 あっははは!!」
そうなんです。
とってつけたようないい方をされるのがいやだと言っていたので、
本当にとってつけてあげましたv

「ははは。」
「てめぇ~~。」

渋沢君を軽く笑わせた。4ポイント!(何?!)
みかみんを怒らせた。おもしろいから5ポイント!(だから何!?)

 

「朝練はじめるぞ。三上。」
「ちっ。」

やりぃ!ナイスタイミングv
それから朝練スタート。

 

朝練終了(早っ)

私は三上と渋沢君と一緒にお食事。

「そういえばさ~朝起きたら、あれ?私の部屋じゃないって思っちゃったよ!」
と、私は今朝の出来事を話す。

すると
くらいついてきた“とってつけモノ”(とってつけたモノ)が一匹。

「ははははは!ひーひー」
酸欠になってやがる。ざまーみやがれ。。。

ちくしょぅ!

「バッカじゃねえの?まじうけんだけど!」

「う、うるさいなぁ~。」
「見ろよ。渋沢が今朝より笑ってるぜ。」

「渋沢く~ん?何か言いたい事ありますかぁ?!」
「い、いや、ないよ?」
「本当にぃ?」
「ほ、本当本当。」

「くるしいぞ。渋沢。」
「…三上、午後、3倍な?」
「ゲッ」

「あははははは!ナ~イス渋沢くん!」
「渋沢~。」
「もう遅い。」

渋沢君も少々ご立腹。
でも
「でも、渋沢君。さっきの本当に苦しかったらドリンク薄めるよ?

「‥大丈夫。苦しくないから。
 ただ、かわいいなぁって思ってみただけだからな。」
「えv」

順調!マイライフ!

 

そしてやっぱり午後の練習。みかみんは倍。
でも、その分うまくなれると思えば、親心からってモノよね。
あ。もしかしてそれを狙っているのね!さすが!

まぁ、例にももれず(なんの例だ。)
私も渋沢くんが大スキですv
言ってないけどねぇ。

 

そしてなんとまぁ早い事に(本当に!)
今日の練習終了~~!!

「じゃあ、また明日ね!今日はお疲れ様v」
そう渋沢君と三上に言って自分の部屋に戻ろうとする。

「あ。」

私を止めたのは
「?どうしたの?渋沢君。」

そう。しぶさわくん。

 

「ん。いや…また、明日。」
「?うんvじゃ!また明日ねv」

 

こうして私はまた眠りにつくのです。

 

当たり前の日常が、彼の隣にいれる日常が
永遠に続く事を祈りつつも、
当たり前の日常が、すっごく嬉しいです!!

 

 

 

 

―おまけ―

「もうすぐバレンタインだな。」
「何がいいたい?三上。」
「もらえると良いですねv先輩v」
「なるほど。明日は5倍が良いと。三上は練習熱心だなぁ。」
「え゛おい。そんなこと言ってない!」
「さ~てと、寝るか。よし。」
「し~ぶ~さ~わ~~!!!」

 

明日はどんなメニューにしよう…?

 


胡事把枝様に頂きました!!
タイトルはまたも勝手に決めさせていただきました。すいません。最初はマネージャーとか、密とかいろいろ考えたんですが、密かな想いと、安直なタイトルになったことをお詫び申し上げます。なんかこう、普通の女子中学生らしい、密かな想いを胸に、合宿を共にするマネージャーみたいなね。あはははは。そのまんまですけど。今頃考えてみると、こういう女子中学生らしい恋愛風景を描けなくなった私は随分と年を取ったな~と思えてなりません。はい。あはははは。胡事様はまだまだお若いようで、羨ましいかぎりです(死)あああもう青春は終わったな~とこれを見ながら婆に老け込んでみました(死)
私に若さをありがとう。本当にどうもありがとうございました。

俊宇 光