渋沢さんドリーム「最高の夏祭り 」
 

 

最高の夏祭り

 

 

登場人物紹介
   3年    渋沢克朗  3年
結城沙耶  3年    笠井竹巳  2年
小佐々由岐 3年    三上亮   3年
小川真樹  2年    藤代誠二  2年

 

「じゃあ6時にな。」
「あ、うん。」

くるっ
「沙耶ちゃん!」
「ふぇ?」
「ありがと〜〜〜〜!」
そしては友達の沙耶ちゃんに抱きついた。

はい。意味不明。
誰でもそうだから、なぜこうなったかを知っていただくために、30分前にさかのぼってもらいます
とぅ!

 

30分前

「あ〜疲れた。」
「お疲れ様〜〜。」
そう言って、沙耶、由岐、真樹の4人は練習を終えた部員にタオルを渡したりしていた。
は一通り配り終わると、は最後に渋沢君にドキドキしながらタオルを渡す。
「渋沢くん、、、はい。」
そう。は渋沢君が大好き。
だけどまだ片思い。そ〜んなだからこそ、渋沢君にタオルを渡すときはドキドキする。
―3年目なのになぁ、いい加減なれなくちゃ…。―

これだけなら心臓に悪くないんだけど、(ていうかむしろ身体にいい?!)
ドキドキは止まってくれない。
なぜなら、、、
「サンキュ〜{キャプテンスマイル(にっこり)}」
ドキィ!!!!!
「う、うん。お疲れ様!」
テテテテテっとは小走りに渋沢君のそばを去る。
―ふしゅるるるる…―

ってな感じ。
親友の沙耶ちゃんは1個下の笠井くんにタオルをはいv
親友の由岐ちゃんは同い年の三上くんにタオルをはいv
後輩の真樹ちゃんは同い年の藤代くんにタオルをはいv
まぁ3人は、告白されて、相思相愛が判明して、はいvと答えた。

―うらやましぃ。―

―私はきっと、告白しないと、伝わらないなぁ…―

―なぜ?だって、ありえないんだもん。
はぁ…。―

って落ち込んでる時だった。
!」
「きゃあ!」
後ろから沙耶ちゃんに飛びつかれた。
はちょっと前のめりになりながらも支え…られなかった。
「ったぁ…も〜〜沙耶ちゃん!私は笠井君じゃないんだからねっ!」
「あはは〜ごめんごめん。」
な〜んて笑っている沙耶ちゃんの変わりに、
「先輩スイマセン!」
って笠井君があやまってくれる。

「いいよ。大丈夫。」
そう答えて起き上がる。
「で、何?」
「うんっ。来週の土曜、午後部活無いじゃない?」

「あ〜そ〜だね。」
「でしょ?だから、お祭り行こう!!」

―え♪ー

 

「え♪あるの?あるの?近くで?」
「あるよ〜あるある。」
「きゃ〜行きたいっ!」
は大のお祭り好き。ははしゃぎすぎた。
「相変わらずだな。は。」

 

 

―はい?―

 

くるっと振り向くと?
だ〜れだ?

「し…ぶ…さわ……‥く…ん……わっ!?いつからいたの??」
があたふたしているのは誰から見ても明らか。
「さっきから。」
「あ、そうなんだ。」
「あっ!渋沢君も行こうよ!お祭り!」
「え」

 

―沙耶ちゃん?―

 

「だって、マネージャーだけだったら危ないでしょ?ぁっ竹巳たちは強制ね♪」
「大丈夫行くよv」
そう笠井くんは笑顔で応答。沙耶ちゃんもにっこり。
「竹巳たちは私達のそばにいてもらうでしょ?すると、が一人で危ないじゃない。」
「まぁそうだな。」
「だから、渋沢君も行こう?」
「来週の土曜だよな?じゃあ行こうかな。」

 

―スイマセン。話についていけないのですが、、、―

 

「何時にするんだ?」
「ああ、多分私達は私たちで行くんじゃないかな?二人ずつで。あ、花火は8時からだから。」
「そうなのか・じゃあ。」

 

 

 

 

?」
「あ、はいっ!」
―すいません。思考停止してました。―

「6時に会場で待ち合わせな?」

―えー

?」
「え?あ、はい?」
「やっぱりは俺と行きたくないのか?」

―え…ええ?―

「えっ?!そんなことない!!…ぁ。」

―しまった…。―
渋沢君を見ると、ちょっと苦笑してた。

―恥ずかしい…。―

「よかった。じゃあ6時に会場の入り口で。」
「あ、うん?」
渋沢君はもう一度苦笑した。
「じゃあ6時にな。」
「あ、うん。」

 

 

 

しゅたっ!
まぁ、こういうわけです。

で、帰り道。
ちなみに私は沙耶ちゃん&笠井くんの後ろを歩いている。
いつも笠井くんは沙耶ちゃんを送っていく。
危ないから一緒に帰るけど、いつも思う。
―邪魔してごめんー
と考えているとき、沙耶ちゃんがくるっと振り向いて話しかけてきた。
?どう?嬉しかった?」
夏祭りのことだと思い、お礼を言う。
「あっ!うん。ありがとう!沙耶ちゃん。」
は笑顔で応対。すると笠井君が笑顔で言う。
「実はあれ、し、、」
「し?」

―し……しまったぁ!?(じゃないだろ)―

「あ、なんでもないっす。で、言い直すと、あれ、先輩と渋沢キャプテン以外の…」
「私と渋沢くん以外が、、、どうしたの?」
「あ、先輩達以外のサッカー部員全員が気を使っているんですよ?」

―えー

「だって、うちの部員達が、行きたいって一言も言わないのおかしいと思わなかったわけ?」

―たしかにー

「そっかぁ…じゃあ今度の渋沢君の誕生日パーティーのときに出す料理、がんばらなきゃ。」
「そうね。」

 

 

 

 

そしてなんと言うことも無く当日がやってくる。

 

♪」
「わぁっ沙耶ちゃん、由岐ちゃん、真樹ちゃんかわいぃ。」
そう。3人は浴衣を着ていた。
ちなみにここは、と沙耶ちゃんの寮の部屋。
まぁそれは置いといて、3人の浴衣姿を見てかわいいと言ったに、
沙耶ちゃんと由岐ちゃんはにっこり笑い、真樹ちゃんは目を輝かせていた。

―嫌な予感がするのは、なぜ?―
「じゃあ行くよ!沙耶!真樹ちゃん」
「「お〜!」」
「ふぇ?…きゃ〜〜〜〜〜」

 

 

 

「はい。出来た。」
ちょっと抵抗してみたけど無駄だった…
「先輩かわいぃです!」
「あ、ありがと。」

そう。強制的に浴衣にされました。
―でもなんでコレ持ってるの??
そう。この浴衣はが実家においてきた浴衣。
着ることも無いだろうし、、祭りが行われる季節は実家に帰る。
なんでここにあるんだろ?―
は気持ちが顔に出やすいタイプらしく、それに由岐ちゃんが答えをくれた。

「計画のうちよ?簡単なこと。
材料はの実家の番号とウソ。
作り方ね?
1、の実家に電話する。
2、浴衣があるかどうかを聞く。
3、こっちの祭りにきて行きたいとがいったから送ってくださいと頼む
(その時に告げる部屋番号は由岐の部屋番号)」
4、由岐の部屋に届く。
5、いまにいたる。」

 

 

 

 

 

―こわいっ!
最近ますます三上くんに、似てきたね…。―

 

「じゃあ!いってらっしゃい!」

―はい?―

「私達全員6時30分に待ち合わせしたんだ〜。は6時でしょ?」

 

 

―はめられた…。
でも嬉しい♪―

 

 

「ありがとう!いってきま〜す!」
「「「いってらっしゃ〜い。」」」
こうしては出かけた。

 

 

6時20分 祭り入り口
―は、はずかしぃ…。
浴衣来て、一人でお祭り会場にいるのって、恥ずかしい…。
てかコレから渋沢君、、、来るんだよね…。―

―あれ?もしかして、、、デート?―

 

 

―あ、違うわ。好き同士じゃなくて、片思いだもんね。―

 

 

―なんかさっきから足元くらい〜。人の気配がする。
前に誰か、い…―
顔を上げたところにいたのは
渋沢克朗くん。

「あ、ごめん。遅れてしまって。」
「え、う、ううん?大丈夫!」

あんま見ないけど、私服も格好いい〜〜♪

「じゃあ行こうか。」
「あっ!はい!」

というわけで二人はテコテコとお祭り会場の中へ…。

ぎゅうぎゅう〜〜。

あんまり背が高いほうじゃないは結構つらい状況だった。
「わっ」
人とぶつかったセイで前につんのめりそうになる。
目を閉じるのが本能ね。

 

 

―あれ?―

 

は倒れていなかった。
目を開けると…

「大丈夫か?」
と心配そうな渋沢君の顔が…。
「う、うんっ大丈夫!」
「そうか?」
「うんっ大丈夫。ありがとう。」
支えてくれました♪

 

―向こうのほうの一区間だけ人がいないのはなぜ?−
人がいない区間はのほうに移動して来た。
「あっ!」

 

人物みて納得。
そこには武蔵森サッカー部のメンツ×3&美少女マネージャー×3がいた。
「よぉ。渋沢。ちょっといいか?」
そう言うと、三上君は渋沢君を引っ張って彼を3人で囲んだ。
じーっと見てると渋沢君がこずかれてたり、なんか言われててちょい顔が赤くなってた。

は、というと、
「どう?」
「うん。いつもより普通に話せていると思う。」
「そう?」
「うん。楽しいよ☆」
「そっか。」
「でも3人一緒に回っていたんだね。じゃあ私も合流しよ〜」
「「「だめ」」です。」
合流しようと言いたかったけど、いえなかった。
3人にそろって拒否された…。
―うわぁん〜―

「どうしたんだ?。」
「わっ渋沢君。」
ちょっとびっくりしてしまったに渋沢君は苦笑する。
「そんなに驚かなくても…。」
「ご、ごめん。」
「じゃあ行こうか。」
「あ。うんっ。」
そして二人はまた二人で歩き出す。
するとやっぱり人ごみが…

うぅ〜。

「ちょっと出ようか?」
「え?」
「さっき三上たちに良い花火ポイントを教えてもらったんだ。
人少ないらしいから、はいいだろうって。」
「そっか。じゃあお願いします。」
は渋沢君の隣を歩いて抜けようとした。
「わっ」
本日2回目。だけど今回も。
「ありがとう。」
「ほら。」
の前に大きい手が差し伸べられる。

 

―はい?―

 

「捕まらないか?」

 

―え?いいの?―
「え、いいの?」
「よくなかったら手を出さないだろう?」
「あ、そっか。あ、ありがとう☆」
は渋沢君の手を握る。

 

―ハッピーハッパーハッペスト!(注:このような活用はありません)―

 

そしてなんとか脱出。

そして二人でテコテコと歩く。

すると

ば〜ん
「わぁっ」
花火の時間がやってまいりましたっ!

「あともうちょっとだから。」
「あ、うん。」

二人は公園に来ましたとさ。

ば〜ん
ば〜ん
「わぁ。よく見えるねっ。」
本当によく見える場所。
いつもココで遊んでいる子供は今はきっと家の中か、祭り会場の中。
「そうだな。」

たちはベンチに座って眺めていました。

 

 

ば〜ん
ば〜ん

 

 

?」
「え?」

ば〜ん

「え?今なんていったの?聞こえなかった。」

ば〜ん

「え?…わっ」

 

 

きゃ〜〜。

抱きしめられちゃいました!
誰に?聞きたいでしょ?聞きたいよね?

渋沢くんに。

 

そして次の花火のときにはきっちり聞こえた。
だって耳元でいわれたから。

 

 

 

ば〜ん
ばんっ
ば〜ん

 

 

ば〜ん
好きだ
ばんっばんっ

 

 

 

ば〜ん
ば〜ん

 

 

ば〜ん。
「う…そ。」
「本当だよ。」
ば〜ん。

 

 

ば〜ん
ずっと前から
ば〜ん
のことが
ば〜ん
のことが
ば〜ん
好きだ
ば〜ん

 

ば〜ん

信じられなくて
信じられなくて、
3回くらい聞き返した。
だけど
そのたびに
好きだ
そう返してくれた。
ば〜ん
ば〜ん
は渋沢君の肩に顔をのせて、
涙をながしながら、

ば〜〜ん
私も好き
ば〜〜ん

そう言った。
すると渋沢君はもっと強く抱きしめてくれて
ありがとうって言ってくれた。

 

 

 

そして
ばんばんばんばん
というように第一部の花火が終わりを告げているとき、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」
「今日の浴衣、すごいかわいくて、きれいだよ。」

 

は顔を真っ赤にした。

 

 

 

「いいもん見た。」

 


と渋沢くんが後ろを振り向くと、そこには…

武蔵森サッカー部のメンツ×3&美少女マネージャー×3が。

 

「はい。。」
そう言って沙耶ちゃんがに見せたもの。
渋沢君にだきしめらている時の写真

 

 

はさらに赤くなる。
―これがとられているってことは、
多分さっきのも…―

 

 

「武蔵野森の守護神のキスシーンが撮れていればなぁ〜結構な値打ちもんになったのに。」

 

 

―わ〜んやっぱりー
はまっかっか。
そして渋沢君は少し顔を赤らめながら、にっこりと笑ってに耳打ちする。
はにっこりと笑ってうなづく。
そして

 

「明日、お前ら6人合わせてグランド180周な。かならず一人10周走らないと、一人50周な。」

 

 

 

 

 

「「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええええ」」」」」」

 

 

―当然でしょ?―

 

 

そしてその後落ち込んだ6人と一緒にたちは花火を最後まで見た。

次の日…
沙耶ちゃん10周
由岐ちゃん10周
真樹ちゃん10周
笠井くん50周
三上くん50周
藤代くん50周
を走りましたとさ。

みんな走らざるを得なかったのです。
なぜなら、渋沢君とが見ていたから。
めずらしく二日連続で部活が無くてよかったと6人は言っていたそうです。

ご愁傷様。

 

 

作成者:胡事把枝


胡事 把枝様にお祭り仕様にいただきました!!こちらもお祭りだったってわけで、ちょうどよくもあり。これはじつは私が浴衣を着たいんだけど、でも着れないから、ドリームで浴衣着てる話を書いてください!!って頼んだら、私も書く気でした、と言われた、運命のような作品。そして本当に書いてくださいました。
彼女の書くマネージャーシリーズはとてもおもしろいです。彼女は原作を知らず、私の話だけでキャラを判断しているので、私好みにできあがるってのが笑いますよね。あはははは。素敵だ。まぁどうなるかは分かりませんけれど。これからもどうぞいろいろがんばってください。
このお話は渋沢さん視点の方も存在しています。どうぞそちらの方もお読みくださいませ。両方よむと、ヒロインの甘い想いと、渋沢さんの想いとが妙に交錯するお話になってます。どうぞお楽しみに。
本当にどうもありがとうございました。まだまだいきます!!

俊宇 光