あなたの好きな場所
特別な日‥。
朝、学校に来ると下駄箱に手紙が入っていた。
あまりないことなので凄く驚いた。
その手紙は私の彼氏…渋沢克朗からだった。
内容は
『DEAR
誕生日おめでとう!!
今日の放課後渡したいものがあるから門も前で待っていてくれ…
と思ったのだが折角のの誕生日もう少し面白くなくてはつまらないな。
というわけでプレゼントはある場所に隠した。帰りまでに見つかることを祈ってるからな。
難しいかもしれない…だからヒントをつけておこう。
『俺の好きな場所』
じゃぁがんばれよ!
FROM 克朗』
わけがわかんない……。
普通に渡してください(汗)
はう〜んとうなりながら教室に向かった。
朝に手紙を見てしまった時から今日は何も手がつかない。
授業中も考えていたし休み時間や、昼食のときも……‥。
それでもいまだに解読できない…。早くしないと早くしないとならない。
時間が迫っている。
「!何してるの?」
「ゲホッ…あのねぇ優。近づいてくるたびにタックルしないで。」
結構痛いんだから…と思ったがやめた。今はそんな時間もおしい。
実はもう放課後だ…。だからタイムリミットは克朗が部活を終えるまで。
「、、???」
イライラ
「なに!?私は今忙しいの!!(手紙を解読するのにっ!!)」
「このヒントの意味ってさ…もしかしてさ…。」
「えっ!?」
なに!?優にはわかったっていうの!?
私にはわからないのにっっ!!!
「ヒントいる?」
「いりません!!!」
プイっと怒って私は鞄を持ち教室を出てきてしまった。
「は自分のことになると鈍いんだから……。」
最後に優がつぶやいていたとも知らずに。
「あ――――もうっっ!!!こんなのわかるわけないじゃないっ!!
克朗の好きな場所はもう全部探したわよ!!!部室に調理室に寮!!(えっ?)
そこじゃないならどこだっていうのよ!!!!!」
はだいぶ荒れていた…。
それもそのはずあと10分たらずでタイムリミットだから…。
その時だった。ぞろぞろとサッカー部が部活を終えて部室に戻ってきたのは。
えっ!?ちょっちょっとまって…いつもより10分も早いのはなぜっ!?!?
困るんですけど…。
どうすればいいのよ!!
「?」
あっ…克朗だ。
「見つかったか?」
まだ…よ…。
あーやばい泣く。克朗の好きな場所をわからない自分が悔しい。
1番近くにいるのは私で…好きな場所なんてわかっていたつもりだったのに。
「ごめん…私にはわからなかった…‥。難しいよ。」
目を合わせる事が出来ない。
俯いていないと泣いているのがわかってしまう。
「そうか。でも今日1日そのことばかり考えていただろう?」
「…うん。」
授業中もずっと頭の中でいろいろな場所を探してたわよ。
「…俺はのことが好きだ。」
そんなの知ってる。
「私も好きよ?」
あなたが思っている以上にね。
「それならわかるはずだよ。『俺の好きな場所』が。」
「…‥っ…わかんなかったのよ!いくら考えても!!!」
馬鹿みたい…本当に。
克朗にあたってしまうなんて…‥。
「じゃぁ…の好きな場所はどこだ?」
「…私?」
私のなんて聞いてどうするのよ。
「私の好きな場所は…克朗の傍…。」
「、お誕生日おめでとう。」
克朗が私に差し出してきたのは私の誕生石ペリドット原石が埋め込まれているブレスレット。
「えっ?何で?どこかに隠したんじゃ?」
「あぁ隠したよ。俺のところに。」
私の腕にブレスレットをつけながら言った。
「の好きな場所=俺の好きな場所だからな。」
「…っ。私がっ…私の好きな場所が違かったらどうするつもりだったのよ。」
私がもし正直に言わなかったら貴方はどうしていたの?
「それはないな。は俺のことが好きだからな。」
…‥かなり嬉しいかもしれない。
「そんな自信どこから……‥。」
「俺は以上に想いが強いからな。それほどを愛しているんだよ。」
本当…すっごい自信ね…。
ありがとう…ありがとう克朗。あなたのことを好きで本当に良かった。
「克朗…愛してる。」
今日は今までで一番幸せな誕生日だった…‥。
これからも貴方を好きでいつづけたい…‥。
――――Happy Birthday――――
END
+あとがき+
お誕生日おめでとうございます!!!
遅くなりました。そしてごめんなさい…。へぼいです。
わけわからない終わり方でごめんなさい。
許してください…。苦情は受け付けます…(汗)
それでは。
2003.5.5 夕凪 伽弥乃
夕凪様に久々にいただいてしまいました!!!無理矢理頼んだの間違いだろう!?とか突っ込まないで!あいた!まぁ、さておき、本当にどうもありがとうございました。折角5日に頂いていたのに、半月近くも更新しませんとすいませんでした。いやはは忘れていたようなそうでないような。まぁ、本当にどうもありがとうございました。
このお話を私は読みまして何より手紙っていうので「は!?」とか思いましたね。普通に渡してくださいというヒロインの言葉に思いっ切り頭を振ったのを私です。本当にそう思ったよ。そして優ちゃんがおもしろいキャラで笑う。私だったらたぶん聞いちゃうだろうけどね。背に腹は代えられないってね。あはは。まぁそんでこのヒロインが可愛い可愛い!とか思ってる間にびっくらこいたよ。私と似てるんだもんよ!私の考えと一緒なんだもんよ。焦ったさ。普通にいや、たしかに渋沢さんが好きだよとか普通に想いながら読んでたしね。ただ笑うのは超自信満々の渋沢さん。本当にいったいどこからその自信はくんねん!!!って裏手突っ込みしてやりたかったです。まぁ、そこまで信じていただければ私は嬉しいですけどね。あははは。
本当にわざわざどうもありがとうございました。
俊宇 光
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