10月10日 第10回目 「雨が頬を伝って、赤い唇を濡らした。」(グリブル)
「…雨…」 ぽつりぽつりと降る雨は、どこかのコンクリートが濡れた匂いを運び、土を濡らした匂いを運ぶ。 「…」 雨は大嫌い。 「…はぁ」 雨は嫌い。
「…グリーン」 「…傘は?」 あぁ、あぁ…大好きだ。
雨水が、ずぶ濡れになったあたしの頭から、頬を伝って、あたしの赤い唇を…濡らしていく…。 あぁ…あぁ…。 あたし今、憂いを帯びた瞳で彼を見つめてる。 そして…
「っ…」 「欲しいものはなんだ」 見てとれるほどの至近距離。 「…グリーン」
まずいなぁ、どんどんエロくなるぞ。欲求不満か!?そうなのか!?いやなんかこう兄さんに雨に濡れる姉さんに欲情していただきたかたっただけです。 匂いで分かるって言ったのはあたしの知人の言葉より拝借。教えてくれなかったのも実話。あたしは究極的な太陽に愛された女なので、今日いきなり降り始めた雨にも、暗い空の中、家に帰って直後アイスを食べてたらやっと降ってきました。それくらい愛されています。姉さんは雨に好かれた女かもしれませんね(笑) |
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