「今日は、僕と君だけの特別な日。」(ルサ)
 

10月11日 第11回目 「今日は、僕と君だけの特別な日。」(ルサ)

 

「すごか!月がキレイったい!」
「そうだね…」
ひみつきちから見る夜景は、実に素晴らしい。
都会の、ネオンライトなんかのきらびやかな夜景も捨てがたいが、自然に囲まれた中、幾億もの星と、凛と輝く月を見るのも、また悪くない。

まぁ、結局は、君と見るなら、なんだっていいのだが…。

「…満月やね」
丸く大きな月に、彼女はおいしそう、とかぶりつかんばかりに食い入るように見る。
「すごく、素敵だね」
僕は彼女を見て、ふわりと微笑んだ。
「…っ」
彼女は、月明かりに照らされた頬を、一瞬赤く染め上げる。
「…今日は、僕と君だけの特別な日だね」
僕は再度、月を見上げた。
「え?なして?」
彼女は、僕を見ながら首を傾げる。

特別というには、イベントというようなものはないけれど…。
でも…

「君と一緒に素敵な風景を見れた、そんな特別な日さ」
僕は優しく、彼女に触れる。

君と一緒なら、どんなものでも特別に見えるから。

「なっ!?なんねそれ!!」
彼女は真っ赤になりながら、僕の手から逃げまわった。

そんな君も愛おしいと思うのだから、僕は相当溺れているね…。

 

 


ルビーがくさい話(え)いやもう馬鹿だね!方言変換なんて無理だね!!

 

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