10月13日 第8回目 「お前の努力は知っている」(グリブル)
「なんでもないよ」 「こんなの、どうってことないわよ」 「全然大丈夫だから…」
お前の努力は知っている
俺がお前を知るずっと前から、そうやって積み重ねてきたんだろう?
偽りの中で自分を見失うほど、一生懸命に作ってきたんだろう?
だからこそ俺の前だけでも、ゆっくり休ませてやりたいんだ
お前のどこか影のある笑顔も お前のやけに明るい声も 俺の前だけでも、大きくなりすぎた虚像と一緒に捨てさせてやりたいんだ
俺は偽りばかりな努力家の、微かに震える肩を優しく抱いた
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