１０月１６日　第１１回目　「このまま時がとまっちゃえばいいのに」（グリブル）

「グリーン」 膝の上に腰を下ろした 「…どうした」 「べつにどうもないよ？」 胸へ寄りかかり、ぎゅっと抱き付く 「ただね、甘えたい気分なの」 「いつでもそうだろ…」 「今日のはね、いつもと何か違うの」 「そうか…？」 「うん、いつもは欲しくて欲しくてたまらない感じだけど…今は胸がきゅうってしてて、優しくしてくれるだけで温かくて気分が心地よくなって…」 頭を優しくなでてくれることの気持ちよさに目を細めながら言う 「このまま時がとまっちゃえばいいのに」 ずっとこのまま幸せを感じていたい この優しさと温もりに包まれていたい   「…お前が飽きるまでこうしてやるよ」   溜め息をつきながら呟いた言葉に微笑いながら頷いた

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