「グリーンっ!」
あたしは彼の後姿を見つけて呼ぶ。
「ん?」
彼が振り返る。
それを狙って…
「っな!?」
あたしのキスに、彼が真っ赤な顔をして口元を押さえた。
「えへへ」
ちなみにここは街中だ。
「おまっ!?なっ!?何をっ」
案の定彼は、いつもより真っ赤で。
「いつもの余裕そうな顔を崩してみたくて」
あたしは、にっこりと笑みを浮かべた。
「ふざけんな!!!!」
まぁ案の定、怒られた。
「ねぇレッドぉ」
「な、なんだよぉ」
そんな迫ってこなくても聞こえてるよ、と彼が後ずさる。
「グリーンの余裕な顔を崩す方法って何かなぁ」
「はぁ?何いきなり」
レッドはお茶を啜る。
「…なんかあの毎度毎度余裕そうな顔を崩してやりたくて」
あたしはにやりと微笑んだ。
「あははは」
彼が乾いた笑を浮かべる。
もう、馬鹿にしてるな!
「ねぇ、何がいい?」
あたしは答えを急かす。
「うーん。まぁ、街中でも不意打ちにキスでもしてみたら?」
なんて、できるわけないよなぁ。
なんて笑ってたついさっき。
もちろん、レッドも一緒に怒られた。
え?何が言いたいって?まぁブルーも馬鹿ってこと。(え) |