「あたしの香り」(グリブル))
 

10月27日 第17回目 「あたしの香り」(グリブル)

 

「グリーン、はいっタオル!」
「あ、ああ」


俺はブルーからそれを受け取り、ジム戦での汗を拭き取った


「…?」
「ふふっ、何か気付いた?」
「いつもと違う香りがする…」


しかも、懐かしいような温かいような不思議な香り
ふと安心してしまうような、心落ち着くような感じだ


「嫌?」
「…いや、別に」


むしろいつもよりもいい


「実はね、あたしの服を入れてるクローゼットに丸々一週間つけこんでみました!」
「はぁっ!?」
「つまりグリーンがいいと感じた香りは、あたしの香りですっ!」
「なっ…」

 

こいつのにおいに懐かしいとか、少なからず心地よいと感じてしまった俺はいったい…

 

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