「別に好きなんて言った覚えないけどね」(ルサ)
 

5月4日 第72回目 「別に好きなんて言った覚えないけどね」(ルサ)

 

「なんなん?!ほんとに何も覚えとらんの?!」
「何の話だい?」
このところずっとぶつぶつと気にしていたことが、とうとう爆発したらしい。
「あたしんこと、好きって言ったこと!!!」

 

 

 


「別に好きなんて言った覚えないけどね」
「…っ…ルビーのアホォーーーーーーーー!!!」
彼女はそのまま叫んで走り出す。

「好きだなんて、言ったことないよ…」
まだ一度も、面と向かって君に好きだと言ったことはないんだよ…。

そして…

「…ごめん」

まだ言えない。
まだ言ってあげられない。
あのときの、ちゃんとした答えを…。

「…ごめん」
自嘲的に苦笑して、そう小さく囁いた。

 

 


勝手捏造。ぶっちゃけあのルビーの「好きだったからさ」って言葉は、サファイアには聞こえていたのか?っていうかあの過去形の意味は、現在には続かない意味なのか。いまいち読み取れないですが、ルビーが覚えてないフリをしてるのは、何かサファイアへの想いがあればいい。

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