「ねぇ、イエローはどうして平気なの?」
ブルーさんが頬杖をつきながら、僕を見た。
「…何がですか?」
僕はきょとんとした目で、彼女を見る。
「…レッド。もう1ヶ月近く帰ってきてないじゃない?電話も来てる感じしないし。会えなくて、寂しくないの?」
ブルーさんが心配そうに僕を見た。
「……さみしくなんか、ないですよ」
無駄にあいた間隔が、いつもみたいに、はっきり言えてない言葉が、うまく笑えない顔が、言葉と、裏腹になる…。
「イエロー?」
心配そうに僕を見る彼女に、僕は、うまく笑えないなら、笑うのをやめた。
「僕が好きなのは、僕に会いに来てくれるレッドさんじゃないから…」
はっきりと、言葉を、笑顔じゃないけど、寂しそうじゃない顔で伝える。
「…」
ブルーさんは、しばらく心配そうに見ていたけど、かっこいい、なんて言って、苦笑してくれた。
だから、さみしくなんか、ないんです。
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