「もう!!いい加減にしてよ!!」
部屋にクリスの怒鳴り声がこだまする
「別にいいだろう?これくらい」
「邪魔なのよ!ちらかすなら帰って!!!」
「うっせーなぁ。そんながみがみ怒鳴ってっと顔がしわだらけになんぞ?」
ゴールドはあっかんべーっと舌を出してクリスをからかった。
こいつはいったいいくつなんだ…。
「なんですって!!!」
「はいはい、うるさいからお前ら」
さすがにこの状況に嫌気がさして、さすがの俺もうんざりした顔で仲裁に入った。
さすがにうざい。
「シルバーっ…だって!!」
彼女は泣きそうな顔で俺に訴えてくる。
ここは小学校か?さしずめ俺は先生か?
「はぁ。…おまえもいい加減にしろ。ったく。どこのガキだ」
俺があきれたように、ゴールドを見る。
「悪いね、好きな子は虐めたくなる性分でね」
そう言って、気が済んだのか、ゴールドは部屋を出ていった。
「…っ」
今の言葉に驚いたのは、俺の方だ。
こいつら、いつのまにそういう仲になってたんだ。
じれったいじれったいとは思ってたけど、ゴールドのが先に本気になったのか?
さて、言われた当の本人は…
「お、おいクリス?」
「……っ…馬鹿…」
真っ赤だった。
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