「殴り倒したいくらい好きですよ」(ゴークリで、ブルー+レッド+クリス)
 

10月10日 第19回目 「殴り倒したいくらい好きですよ」(ゴークリで、ブルー+レッド+クリス)

 

「ゴールドの馬鹿!!!!」
「おぉお、クリス選手の綺麗な蹴り技が決まりましたぁあ」
ぱちぱちぱちと、あたしは手を叩く。
「いつ見てもすごいですね、あの蹴り技」
一緒に一部始終を見ていたレッドが、そう返してくれた。
「食らってコメントくださいよぉ」
「遠慮しときます」
そんな真剣な表情しなくたって。
「お、クリス選手がこちらにやってきました!」
レッドノリノリだね。
「ねぇクリス」
「はい?」
クリスはすっきりした顔で、あたしを見上げてくれる。
「一部始終を見てて思ったんだけど、っていうかずっと疑問に思ってたんだけどぉ」
「え?!見てたんですか?!…お、お恥ずかしい」
彼女は恥ずかしそうに頬を染めた。
さっきの綺麗な蹴り技を決めたお嬢さんとは思えないしおらしさだわ。
「クリスって、ほんとにゴールドのこと好き?」
あの蹴り技、好きな相手にするもんじゃなくない?
「お二人って、お付き合いなさってるんですよね?」
「なんですかレッドさん、その喋り方…」
「いや、気にしないでください」
ほんとノリノリだなぁレッド。
「で?好きなんだよね?」
そうだよね?
「はい!殴り倒したいほど好きですよ」

 

 

 

 

 

 

「「あー」」
二人して、思わず同じ返事を返してしまった。

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