「グリーンっ!!!」
いつものように、嬉しそうにあいつに抱きつく、俺の愛しい人。
「抱きつくなって言ってるだろうがっ」
そう言いながらも、俺よりも優しく、姉さんを受け入れてくれるあいつに、安堵と悔しさがこみ上げる。
「…シルバー?…大丈夫?」
「…」
俺の気持ちを知ってる彼女たち。
ゴールドも、何も言わずに視線を反らした。
「………あぁ」
たっぷり間を空けて、目を瞑りながらそう答えた。
そう答えた答えに、嘘はない。
悔しさは感じるけれど、安堵の気持ちを感じられるくらい、諦めとは違う、何か別の感情を感じることができるようになった。
だから、答えた答えに、嘘はないよ…。
嘘はないから、そんな、苦しそうな表情を、しないで欲しい。
奥底に、隠すように仕舞いこんだ気持ちが、彼女たちの表情になって、溢れ出すような気がするから…。
「…俺、お前のこと、好きになってればよかった」
「えっ!?」
「おい!!それどういう意味だおい!!!」
彼女たちの反応がおもしろくて、それ以上の答えは、うまく誤魔化した。
本当に、お前を、お前らのこと、1番に、好きになってれば、よかった…。
あくまでlikeでって意味です。
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