アタシの1番 「あははははは…うふふ…うくく…あははは」 いったい何があったのか。 「……姉さん?」 そして、数十分後のやり取り、となったわけである。 「そこらへんで寝こけてたからって、何もマジックで落書きすることねーじゃねーかよ!!」 説明するまでもないが、性格はともかくとして、彼女の顔は美人の部類に入る。 「「…っ」」 「…っ!?…い、今なんかすごい叫びが聞こえなかった?」 あたしの1番はあなただけ。 そうくすくす笑いながら彼に伝えると、さらに顔を真っ赤にして、彼女をそっと、抱き寄せた。 2005年5月30日&8月11日 Fin
遅くなりまして申し訳ございません。相互記念をいただいたので、私も急いで仕上げなくてはとがんばって仕上げたしだいです。変になってたらごめんなさい。いちおリクエストは「姉さんもてもて」だったはず。きっと(それも忘れたのかおまえは)いちおこんな話を前から考えていたので、よっしゃ!!これが使える!!と思ってがんばって形にしました。でも、なんともネタの時点から不安定なできだったために、形もいびつになった感じがします。お気に召さなかったら申し訳ないです。
女の子の笑い声が、そこら中に響き渡っていく。
「…ブールーゥー?」
「ブルーさんっ」
それを遮るように、怒りオーラばりばり彼らが、笑ってる彼女に詰め寄った。
「ごめんごめん、でも…こんなとこでねこけてたあんたたちが悪いのよ?」
必死に笑いをこらえるが、口元のにやけが収まらないままで。
「どこで寝ようと俺らの勝手だろうが!!」
「そうっすよ!!ひどいっす!」
っと、レッドとゴールドは少女に抗議を繰り返した。
それは数十分前にさかのぼる。
川で上半身裸になり、汗を洗い流していたシルバーは、プリンでふわふわと飛んできた姉、ブルーに気づいた。
「あら、シルバーどうしたの?こんなとこで」
彼女はそのまま川岸に降り立つ。
「いや、ゴールドがバトルするとかで無理矢理つれてこられたんだ」
シルバーと呼ばれた彼は、川から上がって、服を着た。
「あらら。お疲れ様」
くすくすと笑いながら、彼女はプリンをしまう。
「ブルー?」
たわいのない話を続けていた彼女の後ろから、いつも聞きなれた声を耳にした。
その途端…
「っ!グリーン!!」
彼女はさきほどとは表情を変え、嬉しそうに聞きなれた声の持ち主である、グリーンに抱きついた。
「うわっ!?」
彼はいきなりな出来事に、後ろに倒れそうになるが、そこはなんとか持ちこたえるのが男の子。
「…グリーンもいたんだねっ。レッドとバトルで?」
抱きつきながら、彼女は嬉しそうに彼を見上げて問うた。
「…え、あ、あぁ」
彼は完結に答えながら、こちらを睨むシルバー、に不適な笑みを返すことを忘れない。
「きさまぁああっ!!!姉さんから離れろ!!」
その不適な笑みに、シルバーが怒鳴る。
「…べつに俺から近づいたわけじゃないが?」
不適な笑みを浮かべたまま、グリーンの反撃。
「そんなの俺がゆるさん!!」
それじゃあ言葉が間違ってるじゃないか、という突っ込みは、もはや彼には通じないだろう…。
「…レッドとゴールドは寝てるのね」
そんな2人をよそに、木陰で寝こけている二人を、しゃがんで見つめた。
「……」
気持ちよさそうに眠る二人の頬をつついたりしてみるが、一向に起きる気配がない。
となると、することは決まっている。
「……っ」
にやり、と彼女の唇の両端が上がった。
そして、彼女はどこから出したのか、1本のマジックを使ったいたずらを、考えついたのだ。
「しかも顔に!!!」
2人はさっきから、ぎゃーぎゃーと抗議を繰り返していく。
「いいじゃない、川近くですぐ落ちたんだから」
「「そういう問題じゃない!!」」
2人の声がはもる。
「わぁ、はもったぁ」
「ブルー!」「ブルーさん!」
さらにはもる。
「わぁーすごい」
「おまえなぁ、いい加減にしないと怒るぞ?」
「あ、ごめんごめん」
レッドの怒りオーラのMAXが近いのか、彼女は慌てて謝った。
「ったく」
ふぅっと怒りを抑えるために、ため息をつく。
「もう勘弁してくださいよ、ブルーさん」
むっとした顔で言うゴールド。
顔が命とか思っていそうな彼には、屈辱だったのかもしれない。
「ごめん〜。許して、ねっ?」
そんな彼らを見て、さすがにまずいと思ったのか、上目遣いで許しを請うように、2人をじっと見つめた。
そんな彼女が、少し潤んだ目を使い、上目遣いで見上げてくる。
あげく唇の前で両手を合わせて、許しを請うてくる。
その姿は、可愛いという言葉では表せない光景であろうことは、容易に想像できるだろう。
上記のことから、どきっという効果音が聞こえた気がする、と表現したほうが、彼らたちの赤面の理由を説明するにはちょうどいいかもしれない、と思う。
「きさまらぁっ!!」
「きゃっ!?」
「おわっ!?っ…!?」
「わっ!?な、なんだよ!?っ…!?」
しかし、彼らの反応と同時に、シルバーがゴールドとレッドの胸倉を掴み、グリーンがブルーをつれて歩き出す。
取り残された胸倉を掴まれた2人は、いっきに顔が青ざめていった。
「姉さんに近づくやつは俺が許さないからなぁ」
これがほんとの怒りMAX。
「…え、あ…いや、その」
「ご、誤解だ、俺にはイエローが…」
あわわわわ。
「問答無用!!」
「「ぎゃあああああああああああああああああ」」
山中に、彼らの断末魔の叫びが、こだました…。
びくっと怯えてグリーンの服を掴む。
「さぁーな」
グリーンはそのまま、ブルーを引っ張った。
「ね、ねぇ、っていうか、どこ行くのよ」
彼女は、いきなりつれてこられて、何がなんだかわけが分からない。
「…おまえ…」
「え?」
だいぶ遠くまでつれてこられて、いきなり両肩を掴まれる。
「あーいう顔を、他の奴らに見せるなっ」
「……………はぁ?」
彼女はたっぷり間を空けて、なんとも情けない声を発する。
「とにかく見せるな!!いいなっ!」
「え、ちょっ、な、あーいう顔ってどういう顔よ!」
彼女はわけがわかんないというように、彼を問いただす。
「あーいう顔はあーいう顔だ!」
むちゃくちゃです、お兄さん。
「分かんないよ!それじゃあ」
分かれという方が無理がある。
「…とにかく他の奴には見せるなっ!」
説明する気はないらしく、それだけ言うと、どかっとその場に座り込んだ。
「……何よそれ…妬いてるの?」
どんな顔かは分からないけど、他の奴に見せるなってことは、そういう風に取ってしまうのが普通だろう。
「うるさいっ」
顔は見えないが、耳まで真っ赤なところを見ると、どうやら図星のようだ。
「……馬鹿ね」
彼女はそう呟くと、ぎゅっと背中から抱きついた。
「なっ!?」
びくっと彼が反応を示す。
「どんな顔を誰に見せようと、どんなことを誰に言おうとも、あたしの一番はあなただけよ?」
彼女は、ふわりと笑みを浮かべた。
「…っ」
そしてやっぱり、さっきのふたりより赤面顔になるのは必然で。
他の誰をどんな扱いしようとも、あたしの1番は、あなただけ…。
だから、心配しないでね。
あとがき
今回書き方が第3者視点です。なんでって?なんとなく(おい)なんか5月のことなんかすっこり忘れたっていうんだい!!って感じです。申し訳ない(死)たしかですけど、最初は姉さん視点で書いてたんですが、気づけば姉さん視点だと困る場面とか出てきたんだと思うんですね。で、第3者視点にしたんじゃないかなぁって思います。きっと(おい)あははは。まぁでもグリブルでもしかしたら初の試みあったかもしれません。変だったらごめんなさい。まぁいちお面白おかしく書いたつもりです。説明とか。笑ってくれたり、納得してくれたりするとうれしいです。
ちなみにこの話の目的は、途中からシルバーを半裸にさせよう計画になりました(こら)シルバー大好き!半裸万歳(変態)うふふ(おい)
ほんとになんかすいませんでした。相互ありがとうございましたぁ。