夢を見た…。 あいつが目の前にいて、私はあいつに駆け寄っていく。 私があいつに抱きつくと、 あいつは、砂のように崩れ落ちた…。
元気ですか?
私は崩れ落ちたあいつの欠片を、手に残す。 そのまま地に座り込めば、 私はそれを見ながら、涙を流す…。 地には、あいつの欠片と、私の涙が残った…。 私は暗闇の中、上を向いて呟く…。 「…元気ですか?」 と…。
「!?」 こんな夢を見て目が覚めた朝は、少し、目尻が熱い…。
あいつがここを出て行ってから、すでに3ヶ月近くの時が流れている。 人の気も知らないで…。
私は、機械鎧に点す油の匂いがする部屋から、勢いよく飛び出した。 こんな夢を見た朝は、いつもこうやって無理矢理体を起こす。 それに、落ち込んでるなんて、私の性格じゃないもの。 だから…
「おっす」 なんて、変わらずに現れたあいつに、思いっきりスパナをぶつけてやるんだから。 「いって!?何すんだよ!」 それで、あいつが夢のように消えてしまわなかったら、その時は思いっきり抱きつくの…。
だから、早く帰ってきなさいよ…。 あんた、今どこにいんのよ…。 「まったく…」 そんなことを考えながら、スパナを握る手に力を込める。
夢を見た…。 あいつが目の前にいて、私はあいつに駆け寄っていく。 私があいつに抱きつくと、 あいつは、砂のように崩れ落ちた…。 私は崩れ落ちたあいつの欠片を、手に残す。 そのまま地に座り込めば、 私はそれを見ながら、涙を流す…。 地には、あいつの欠片と、私の涙が残った…。 私は暗闇の中、上を向いて呟く…。 「…元気ですか?」 と…。
そして、今日はその夢が、少しだけ違っていた…。 「元気ですか?」
2003年10月27日 Fin
エドウィン。あははは。書いちゃった。だって思いついちゃったんだも〜ん。ドリームで書くにはちと使いづらいネタだったしね。しょっちゅう居ないって言ったらエドしかないじゃ〜んってわけで。本当に強いウィンリィをあらわしてみたかったのですが、本心はどこか弱く、寂しがっている彼女を表現できればよかったなと思います。夢は自分に一番正直に、ことを伝えてくれますからね…。寂しいと思う夢を見る。でも悔しいから強くエドを待ち続ける。そんなウィンリィが私は好きだ〜。 |