絡まる綺麗な髪の毛 「シルバーさんの髪って、すごくさらさらで綺麗ですよね」 「っ!?」 「…っ…天然?」 2006年3月7日 Fin
シルバーは天然タラシなんですかねぇえ。嫌だなぁあ。でも言った言葉を理解してない彼が好きです(笑)いくら鈍いイエローでも、髪が触れられるくらい近くで、シルバーに髪が綺麗だなんて言われたらどきんときましょう!!!コノヤロウ!!(えええ)
ポケモンの世話をしながら座り込んでいたシルバーの髪を、イエローがそっと梳いた。
「は?なんだいきなり」
彼は彼女に振り返る。
「いや、すごくさらさらで綺麗だなぁって思って」
ぱっと、髪から手を離した。
「そうか?俺にとっちゃおまえのが綺麗だと思うがな」
「そんなことないです!!僕なんか全然汚くて、ぼさぼさで…」
「そうかぁ?」
そう言って逆に髪を触り返す。
綺麗な金髪の長い髪に、指がするすると通って、
「…っ」
「いたっ!?」
ひっかかった。
「…あれ?」
再度同じ行為を繰り返すも、
「…っ」
「いたっ」
結果は同じで。
「………あれ?」
「だから言ったじゃないですかぁ。僕の髪なんて汚くて、ぼさぼさなんですよ!だからシルバーさんのさらさらの髪の毛が羨ましいなぁって思ったんですぅ」
しゅんと落ち込む。
「いや、そんなはずない!」
そう言って再度指を通すが、
「痛いっ…痛いですっ」
結局ひっかかって、彼女の髪をひっぱることになってしまった。
「………あぁ、そうか」
彼は何かに気付いたように、彼女の髪を一房持ち上げる。
「ふえ?なんですか?」
痛かったのか涙目で彼を見上げた。
「おまえの髪は細すぎるんだよ」
「は?」
「すごく、糸みたいに髪が細い」
さらさらと持ち上げた髪を光に透かしていく。
「細いとなんなんですか?」
きょとっとした顔で、シルバーを見上げる。
「…髪の毛の1本1本が細い奴は、すごくからまりやすいんだって」
「…そうなんですか?」
「姉さんがそう言ってたから確かだと思う。俺の髪はどっちかっていうと太い方だから、からまらずにさらさらになるんだって言ってた。姉さんの髪も太かったからさらさらだったし」
そう、聞いて見たことを彼女に説明していく。
「へぇ、そうなんですか…」
彼女は納得したように頷いた。
「おかしいと思ったんだ。こんなにさらさらな綺麗な髪してるのに、ひっかかるなんて」
そう言って、再度髪を一房持ち上げ、さらさらと手から流した。
彼女は顔を真っ赤にする。
「ん?どうした?」
彼は何事もなかったような顔で彼女を見る。
「い、いえ!!なんでもありません!!」
彼女は真っ赤なまま麦藁をかぶり、顔を隠す。
「そうやって、帽子かぶるのも髪がからまらるぞ?」
「い、いいんです!!!それじゃあ失礼します!!」
そう言ってそそくさとその場を立ち去る。
「なんだ?」
シルバーは彼女の後ろ姿をそのまま見送った。
イエローはそのまま真っ赤な顔のまま帰路へとつく。
あとがき
沙耶ちゃんに何度やっても自分が想像してることと違うからって何度も何度もやるシルバーが馬鹿っぽくて可愛いとか言われた代物です。可愛いシルバー万歳。お馬鹿なシルバー万歳(え)
まぁそんなこんなで、小学5年生に感化されたシルイエでした(笑)シルイエっていうか、結構お互い別に好きな人がいるっぽい感じですけどね。なんか、そんな感じのを書いてみたくなったので。少し鋭いイエローなんてイエローじゃないくさいので微妙ですが。シルイエのイエローは好きですね。なんでしょう。