想い
「ハラケン?」 待ち合わせ場所の神社。 「…ハラケン?」 「……疲れてる?」 「………っ…か………な」 どんどん青ざめていく顔。 「…ご……め……」 最後まで…聞かなければ良かったと、後悔した…。
「か…ん…な………ごめ…ん…」
「……ハラ…ケン…」 胸が…痛い…。 そりゃ、痛い…よね? だって、喧嘩別れしてしまった幼馴染。 私だって、もし小さい頃から仲良くしていた幼馴染とケンカしたら、明日会って謝ればいいとか、明日謝らせてやるとか、明日、会えるからって、思う。 大切な人が、いきなり自分の前から消えてしまう現実。 周りは、大人は、彼女の不注意だから仕方ないと、そう言った。 彼女の不注意。
「…ごめ…ん…」 もしかしたら…自分のせいで… 「っ」 もしそうだったら、そう考えていたら、そんなの、悲しすぎる。
だって、大切な人が……
大切な……
大切な…人……
「っ…や…ヤサコ?」 どうした? 「…泣いてる…けど…」
え? 「…っ」
私…泣いてる?
「どうしたの?」
あぁ…そうか…。
胸が…痛い…。
「ううん、なんでもないの…」
最後まで、聞かなければ良かった。 そんな…後悔が、胸の中に廻りだす。
胸が痛い理由。
それは、夏の暑い日に気付いてしまった、熱い…想い…。
2007年8月12日 Fin
源造様に捧ぐために描いた1作。浮気物!おまえグリブルじゃねーのか!とか言わないで!!そんなわけで、ハラヤサ。別に、萌えたわけでもないのですが、こう先入観とはでかく、そして、あのかんなさん話で、こう考えずにはいられるか!!!って感じで。日記を読んで後悔してしまったヤサコ。ハラケンの涙を見て、何かを感じていそうだったヤサコ。その後のかんなさんの手がかり探しを、少し補完しました。また話に出てきたり、小説では解決されてるのかもしれませんが、ハラヤサになる前のお話しみたいなイメージで。無駄にシリアスですいません。こんなシリアス久しぶりに描いた。ジャンル外なんて描くもんじゃないですね。ネタが降りてきたからって書くなってね。口調もろもろさっぱりでした(死)まぁ、全話を見た感想に。こんな感じに感じましたって感じで。違法サイト万歳だ。あははは。 |