あらすじ
世界は、神々の住む天上界。人間の住む人間界。悪魔の住む地黒界の三つに
分けられているとされる。
しかし、その実態は天上界と、地黒界の一握りの者達しかしらない。
現在、ある事がきっかけとなり、長きに渡り争い続けてきた天上界と地黒界
はデタントの流れへと進みだしていた。
天上界の神、ジュノーはデタントの流れをスムーズに進めるため、主神直々
の命を受けて、人間界の蓁凱高校に通う人間、叢雲と接する事となる。
彼等の再会によって、全ては動きだそうとしていた・・・・・・・
世界設定
天上界、人間界、地黒界の三つにより成り立っていると一般には(人間界の
住民は、勿論天上界や地黒界の事を知らない)思われているが、実は・・・・・・・・?
主な人物設定
雨乃 叢雲(あまのむらくも)
主人公。17歳。高校二年生。男。
幼い頃に両親を亡くしており、その心には未だ癒えない傷として残っている。
あまり団体行動が得意ではないが、隠れた優しさを持っている。
物凄い無関心性だが、時と場合によってはそうでなくなる事もある。だが、
自分自身に関してはいつでも無関心。
容姿は結構イイ線をいっているが、あまり愛想は良くない。完璧なる硬派。
というより、何事にも興味がないらしい。
結構冷淡な性格。
ジュノー・プルートー
冥界を司る女神。神としての年齢は17歳。
過去、ある密命を受けて人間界に降りたことがある。叢雲とはその時に知り
合った。
神や天使の中でも、特殊な考えをもっており、まだ後五年はかかるといわれ
たデタントの流れはこの人がいたからこそ早まったとも言われている。
母性を感じさせるような女性で、叢雲の心の奥底深くにある優しさを知って
いる数少ない一人。
様々な『女』の面を持っているが、それらを含めて、全て彼女である。
叢雲と再び会える事を心から喜んでいる。誰にでも好かれるが、意見の合わ
ない相手からはとことん嫌われる事も。美麗な容貌の持ち主。
非常に優しい性格。
沙門 伊鈴(さかど いすず)
叢雲の恩人の娘。16歳。高校二年生。
現在、叢雲の家に同居している。
約一年半前、彼女の父親である叢雲の恩人が、ここに下宿させてくれと頼ん
できた。叢雲が恩人たっての願いという事で承諾したため、一緒に住んでい
る。
理由は、蓁凱高校に通うためにアパートなどを探したが、どこも満杯だった
ため、という事らしい。他に理由があるかどうかは不明。
なんでもズバズバ言う性格のため、良く思っていない者もいるが、それより
圧倒的に彼女を好いている者のほうが多い。
誰に対しても分け隔てなく接し、なおかつ恐いもの知らずである。バイタリ
ティ溢れる活発で魅力的な人。カリスマ性がある。
とてもさっぱりとした性格。
草薙 苑(くさなぎ えん)
叢雲の親友。16歳。蓁凱高校二年生。男。
何事に対してもクールな物腰を崩さない。丁寧な口調だが、敵と見なした者
に対しては容赦しない。的確な状況判断能力があり、空間把握能力もあるが、
意外と感情のままに突っ走る事も多く、一概に冷静、冷酷とはいえない。
奈之や嵩智と一緒に行動している事が多く、人の心理を読む能力に長けてお
り、皆の抑え役である。秀麗な容姿の知識人。
実は、かなりな重要な存在だったり・・・・・・・・・?
何とも言えない、一番中途半端な性格。
天照 菜之(あまて なの)
数少ない叢雲と気軽に話せる女の一人にしてクラスメート。17歳。蓁凱高
校二年生。
人懐っこく、あまり人見知りをしない。全校生徒の人気者である。事実、一
度生徒会会長に推薦された事もあるが、辞退している。
しかし、実際はあまり派手な場所が好きではなく、身近な人達だけで色々や
るのが好きらしい。
男子の間での人気は絶大で、常に裏で行われている女子人気投票ではトップ
3から落ちたことがない。その秘訣は、全てを見守る慈母のような雰囲気だ
と言われている。
麗人・・・・とは言い難いが、清楚な感じを持った大和撫子。
芯が強く、気丈な性格。
誘儀 嵩智(いざなぎ たけとも)
叢雲の大親友にしてクラスメート。17歳。蓁凱高校二年生。男。
叢雲とは小学校からの付き合いで、最も叢雲を知る者。
人の感情や心理に鋭く、僅かな変化でもすぐに気付く。心を感じ取れる者。
「一を聞いて十を知る」この言葉がかなり良く似合っている。
だがしかし、普段はそんな事を微塵も感じさせないほど、軽く、飄々として
いる。ふざけた奴と思われる事もしばしば。
それが素なのか演技なのか・・・・・・・・・本人のみが知っている。
温かい心の持ち主だが、人に頼る事をしない。精悍な容貌をしているが筋肉
質なわけではない。
温厚だが少々独りよがりな性格。