真実

「グリーン」
「…なんだ。
 俺の状況をみて、話しかけないほうがいいということを察して欲しいんだが…」
片方には、書類の山、片手にペン。片手にコーヒー。
後ろには、ぶーらぶらと足を振っているであろう、ブルーがソファに陣取っているはずだ。
「グリーンって…
 攻め?受け?」
ゴクリ、と飲み込もうとしたコーヒーを半分、口内で噴出しかける。
ゲホゲホと咽こんで、後ろを向き直りブルーを睨み付ける。
「…そんなことを、訊いてどうする…」
「やだ、グリーンってば…
 照れちゃって〜♪」
「そんなわけ無いだろうが…‥」
ハァァ、と溜め息を大きくついて。
書類をバサリ、と机の上に放り出してから手に持っている物もすべて机の上に放り出す。
しばらく、椅子から立っていなかったので腰が多少痛むが、気にはしないことにする。
「そんなに、知りたいか…?」
「え?」
少し、ブルーが座っているソファに歩み寄って。
「…どうなんだ?
 ブルー?」
普段は使わないような、少し低めの声を使ってブルーの耳に、直接吹き込んだ。
「え…え〜っと…」
ブルーは真っ赤になって、ソファの上に上がってきたグリーンを押しのけようとした。
「…‥どうだ?」
「や、やっぱり、やめますっ!!」
焦り焦り、ブルーがグリーンを押しのけた。
ようやく、横に座ったグリーンはブルーの顔を覗き込む。
「…‥いつに無く、真っ赤だな」
ニ、と笑ってやれば。
「ぐ、グリーンの馬鹿ぁぁぁぁぁあああっ!!!」
今日も、このカップルは平和そのものだ。

END


きっと、攻めな(裏では)兄さんだと私は信じています。
表では、きっと姉さんが攻めだと思っています。(なんか語り始めちゃったよこの人)



黄歌様に6月ごろいただきました小説です。今更更新で申し訳ありません。私も姉さんは攻めだと思う。でも裏では攻めな兄さんだと期待してます。っていうか兄さんはむっつりなだけで、めちゃくちゃエロいんだと思うんだ〜。あははは。ゴールドとは違う感じにエロいといいなぁ。萌え!どんどん攻めなさい兄さん!もっとやれ!萌え!
素敵な攻めな兄さん、ありがとうございました!

俊宇 光