リルージャ・ルファンス
主人公。『幻夢族』の生き残り。15歳(実年齢?歳)。男。愛称『ファス』
歴史上滅びた種族であるため、彼自身もまた、「この世にいない」事になって
いる。そのため、『幻夢族』である事をひたすらに隠す事が必要であるが、
そんな事など気にしていないかのように、堂々と『夢』の文字を晒している。
旅の目的は、「まだどこかにいるはずの『幻夢族』の皆を見つける」という
名目ではあるが、本当は今までずっと匿って、養ってもらってきた集落の人
達にこれ以上、迷惑をかけたくないという思いがあったため………かも知れ
ない。
常に明るく、誰に対しても分け隔てなく接する。
ある大帝国に『幻夢族』が生きているという情報が入ったため、追手に追わ
れる毎日………というわけではないが、何らかの組織が彼を狙っている事は
確かである。
争いを好まないながらも、剣の腕は中々のもの。戦わねばならない時も弁え
ている。もし、彼が本気を出し、『幻夢族』の力を使ったならば、国の一つ
や二つ、楽に滅ぼせるだろう。
一人より2人、2人より三人、三人より大勢といった、「仲良し」思考であ
るため、本心からはあまり単独行動を好んではいない。そのため、良く人様
の事情に首を突っ込み、巻込まれる。
脳天気なまでに明るい性格。
ベネチカ・アスティ
ファスの心友。『漢武族』の族長の娘。15歳。愛称『ネティ』
ファスを見つけ、匿った少女。彼に対して、並々ならぬ感情を抱く。
目に見えぬ力、『気恍術』の使い手であり、格闘センスも常人を遥かに超え
る。
最も、それが『漢武族』に与えられた力であり、素質である。
一途だが、融通は効く。しかし、後が恐い。
人好きされそうな人だが、あまり不特定多数の人と仲良くなるのを好まない。
大事な人とそうでない人をはっきり分けるタイプである。
優しいし思いやりがあるが、気性が荒いのが玉に傷、といった所か。
物事をきっちりと見分ける力がある。
良くも悪くもキッパリとした性格。
ゲルヒュム・リャサト
最年少ウェイター。『獣神族』の最後の一人。八歳。男。愛称『ヒュト』
過去、その力の強大さを恐れられ、「狩られ」た種族の男の子。
当時、父母により酒場に預けられ、そこで匿われた。現在は、その酒場で働
いている。
普段は年齢相応にしているが、実際の精神年齢よりはるかに上である。
そのため、時々洒落にならないほど大人びた発言をする事がある。
世の中の渡り方を心得ていて、「自分は年齢相応に振る舞っていた方が得で
ある」と理解している。
己の負の感情を抑え込み、自分の力が暴発しないよう常に努力している。
そのため、普段は明るい表情しか出ない。しかし、心が解き放たれれば、そ
の顔から正の感情は消え去る。
暗闇に支配され続ける心の持ち主。
そのせいか、普段は異常に陽気な性格である。
イミューズ・ヴィログ
銃使いのお尋ね者。『暗滅族』最強の暗殺者。23歳。男。愛称『イーズ』
「家族」というものを知らないで育ったため、人の温かさを知らない。
子供の頃から人殺しの方法だけを叩き込まれ、満足な食事などした事がない
からか、感情というものがあまりない。というより、知らないといったほう
が正しいのかも知れない。
かつて、彼に感情というものを教え、唯一心を開かせた人がいたが、ある組
織に連れ去られてしまった。
その時、その場にいた者を無差別に殺したため、お尋ね者となってしまった。
無表情かつ無関心、さらに無口。何事にも動じず、冷静に状況判断する彼に、
周りの人間は一種異様な敬慕の念を抱いてしまいそうになる。
常に的確な処置を行ない、無駄なものは一切切り捨てるその姿勢には、ある
種の感心と恐ろしさを抱かずにはいられない。
悲壮な人生を送っているためか、根暗な性格である。
シュナイツァー
ファスの従使。『幻夢族』に付き従いし者の一匹。年齢不詳。愛称『シュー』
シューちゃんと呼ばれる謎の生物。
本来は強大な力を秘めているのだが、現在は封印されているようだ。
だが、その力は『幻夢族』を守るための力………故に、彼等を遥かに上回る
力を持っている。
誰も、可愛らしい(?)外見とは裏腹に、本来の力は洒落にならないものだ
とは思わないだろう。
底抜けに楽しく面白い性格………かどうかは分からないが、争いより、娯楽
のほうが格段に好きらしい。
その他、重要サブキャラクターets………